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ISBN 10 : 4309421202
Content Description
平安のインテリ女性が好き放題につづったエッセイと思いきや、この簡潔な章段を荻野流に読みとくと、権謀術数うずまく宮廷世界で「美しさ」を手放すまいと懸命にあがいた一人の女性の姿が浮かび上がる。「みっともなく、みじめなこと」を忌み、「優雅」のなんたるかを忘れなかった清少納言の美意識から、私たちが学ぶことは多い。
目次 : 1章 省みる―いるいる“幼稚な”人…でも、本当に彼らを笑えますか(にくきもの―「だらしなさ」と「おおらかさ」は違う/ ありがたきもの―「常識だろ」は、もはや通用しない/ あぢきなきもの―「自分探し」は自立を遠ざけるばかり/ なまめかしきもの―「場合によりけり」は、そんなに難しいか/ ねたきもの―幼稚な心で使えば、便利なツールも“凶器”に)/ 2章 躾ける―“行儀わるい”ふるまいに慣れてしまっていませんか(人ばへするもの―子育ての要諦は、じつはシンプル/ うつくしきもの―わが子は「うつくし」だけではないから愛しい/ わろきもの―流行り言葉を無自覚に使う前に/ したり顔なるもの―にわか成金の見苦しさとは/ かたはらいたきもの―上司よ、酔余の醜態にご用心/ 言ひにくきもの―わが子の“不始末”を始末できない親)/ 3章 磨く―“意固地”になったまま、足踏みしていませんか(めでたきもの―「抜け道」を当然に思う恐ろしさ/ つれづれなぐさむもの―意味もない無愛想は人を鬱屈させる/ とりどころなきもの―生まれつき歪んでいる者などいない/ うらやましきもの―オンリー・ワンになりたければ…/ 心もとなきもの―栄光に輝くプロは苦悩を背負う/ 昔おぼえて不用なるもの―老いゆく自分を、どう受け入れるか/ すさまじきもの―どん底を味わったら立ち上がるだけ)/ 4章 交わる―“独り善がり”のつき合い方で他者を苦しめていませんか(いとほしげなきもの―同情心は「ややこしい」/ 心ゆくもの―「生」の手触りは、人と人との間にある/ 心づきなきもの―悪人ではないのに、嫌われる人/ 人にあなづらるるもの―「いじられる人」は幸いである/ にげなきもの―一千年経っても交わらない二人/ はづかしきもの―「あなた任せ」ゆえに、女は深読みする/ たとしへなきもの―馴れても、なお「をとこ・をとめ」でいられるか)/ 5章 修める―“余裕がない”ために生き方が浅くなっていませんか(うれしきもの―死中にあって、いかに活を求めるか/ 胸つぶるるもの―人の心の奥行きに、思いを到らせたい/ うちとくまじきもの―善と悪、幸と不幸は、運命で反転する/ 近くて遠きもの―最後に泣く者と笑う者の「差」とは/ たのもしきもの―「実意の人」がいればこそ、人は生きられる)
【著者紹介】
荻野文子 : 兵庫県西脇市生まれ。上智大学文学部国文科卒。1985年に予備校講師となり代々木ゼミナール、東進ハイスクールなどで「マドンナ先生」として人気を博す。現在、フリー講師として、自作の映像授業を学研プライムゼミにて配信している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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るるぴん
読了日:2025/09/10
かおり
読了日:2024/09/25
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