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贈与経済2.0 お金を稼がなくても生きていける世界で暮らす

荒谷大輔

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784798184159
ISBN 10 : 4798184152
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

お金を稼がなくても生きていける世界はつくれるのか?

お金は現代社会で生活するために欠かせないものですが、お金によってかつてないほどギスギスした世の中になっていることも事実です。
お金のために働くのではなく、本当に自分が価値を感じることのために時間を使いたいという人も増えています。
さらに、行き過ぎた資本主義は気候危機を引き起こしています。
資本主義というシステムは、もう限界が来ていると多くの人がうすうす気が付いていますが、その具体的な代替案はまだ見つかっていません。
そこで本書は、過剰な生産と消費の資本主義サイクルから抜け出すための「贈与経済2.0」という新しい経済の仕組みと実践方法を提唱します。
ブロックチェーン技術を用いたITシステムによって、従来の贈与経済が抱えていた負の側面を解消し、お金を介さない新しい経済圏の実像を鮮やかに描きます。

【各界が激賞!】
■斎藤幸平氏(東京大学准教授)
哲学者が切り開く資本主義を超えた「経済2.0」に、ワクワクが止まらない!
■大澤真幸氏(社会学者)
哲学的思索と実践的配慮の総合。資本主義とは異なる経済は可能だ!
■樫田光氏(元メルカリ データ分析チーム責任者)
金に依る自由か、人の結びつきか。資本主義の矛盾を巡る思考の冒険。
■中里唯馬氏(ファッションデザイナー)
人と人との間に新たな繋がりを創り出そうと果敢に挑む筆者の眼差しは、人類未到の難題であることを忘れさせてくれる。
■星覚氏(曹洞宗禅僧)
誇張ぬきに人生で最も衝撃を受けた本の一つ。

【おもな内容】
第1章 なぜお金を稼がないと生きていけないのか――資本主義経済の構造を探る
第2章 理想の社会を作ろうとする試みはなぜ失敗し続けるのか――もうひとつの「近代社会」と戦後秩序
第3章 贈与経済はなぜそのままでオルタナティブになりえないのか――贈与経済論の再構築
第4章 これからの社会はどうあるべきか――他者との自由な関係に基づく「新しい経済」
第5章 いま、何をすればいいのか――「贈与経済2.0」の作り方
第6章 未来の社会はどのようになるのか――「近代社会」を超えて

【著者略歴】
荒谷大輔(あらや・だいすけ)
慶應義塾大学文学部教授、江戸川大学名誉教授。専門は哲学/倫理学。主な著書に『資本主義に出口はあるか』(講談社現代新書)、『ラカンの哲学』(講談社メチエ)、『「経済」の哲学』(せりか書房)、『西田幾多郎:歴史の論理学』(講談社)、『使える哲学』(講談社メチエ)など。



【著者紹介】
荒谷大輔 : 慶應義塾大学文学部教授、江戸川大学名誉教授。専門は哲学/倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ta_chanko

    西洋近代が生み出した自由と平等は、ロックが主張した個としての自由と(労働の)機会の平等、およびルソーが主張した一般意志に基づいて行動する自由と結果の平等が、互いに矛盾しながら同居している状態。結果の平等を重視すれば「大きな政府」の社会主義・社会民主主義・ケインズ主義に、機会の平等を重視すれば「小さな政府」の新自由主義に傾く。著者が提言するのは、贈与の積み重ねを基調として回る経済や社会。資本主義以前の負債感を伴う贈与ではなく、贈与をブロックチェーンにより記録し、信用や人間関係を築いていく試み。

  • おさと

    難しかった…ひとまず、ハートランドwebサイト、覗いてみよう。

  • 読書熊

    贈与経済の課題をクリアする方法の模索

  • sataka

    読書会用。前置きの部分である、資本主義経済の歴史やロックとルソーの自由の違い、これまでの贈与経済の問題点等の分析が要領を得やすく、面白かった。分かりやすすぎて、却って警戒すら覚えてしまうほど。本題である贈与経済2.0については、外連味を感じて読んでいる分には楽しかった。疑問に感じる所は多々あれど、机上の空論ではなく実践の最中とのことなので、今後議論がブラッシュアップされていくことを望む。資本主義のオルタナティブなんてなんぼあってもいいですからね。

  • Riel

    筆者の提案に自分は疑問が多々あるけどここに至るまでの流れや他の同様の試みとの違い等わかりやすくて読みやすくて勉強になった。ハートランド、自分は使わないだろうけど実験を見たいと思う。他人の目を気にする自分は何らかの贈与をしたくてもハート稼ぎだと思われたくなくてしないことを選んでしまいそう。贈与にはしがらみも負債感もあるけれど曖昧ななままでいてほしい気がする。お金ではないとしてもハートで多種多様な贈与を表してしまうのが"換金"しているようで違和感を感じてしまう私は資本主義に毒されてると言われるかな?

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