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キャラクターの大衆文化 伝承・芸能・世界

荒木浩

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784044005672
ISBN 10 : 4044005672
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

日本の創作文化、その源泉に迫る。過去のキャラクターと世界観が混合し、未来へと再生産されるメカニズムとは。神話、歌舞伎、アイドル…日本人の美人観の真相、現代の戦隊ヒーローに宿る古典芸能の所作、異国のキャラクターの翻訳可能性など、17のテーマから大衆文化研究のコアに挑み、新たな地平を拓く。

目次 : 序 “キャラクター”と“世界”の大衆文化史/ 第1部 “キャラクター”とはなにか(“キャラクター”と“人格”について/ ヤマト・ハムレット七変化)/ 第2部 美人というキャラクター(美貌の歴史と美術の歴史/ 「世界三大美女」言説と戦後日本の美人観―小町とヘレネの交代から考える ほか)/ 第3部 伝承世界とキャラクター(「シン・ゴジラ」の世界観―キャラクター化された「荒ぶる神」と神話の世界/ 空から獣が落ちてきた―雷獣攷 ほか)/ 第4部 絵と芸能とキャラクター(小林清親『百撰百笑』における清国人像/ 時代劇ヒーローキャラクターの芸能史 ほか)/ 第5部 モダンカルチャー・プロジェクション(「ヤマト」から「ガンダム」へのメディア史―「記憶すべきもの」と「記憶する人々」/ グループアイドルの世界観共有と補完―BiS・BiSHを対象として ほか)

【著者紹介】
荒木浩 : 1959年生まれ。国際日本文化研究センター教授。専門は日本古典文学

前川志織 : 1976年生まれ。国際日本文化研究センター特任助教。専門は日本近代美術史、デザイン史

木場貴俊 : 1979年生まれ。京都先端科学大学講師。専門は日本近世文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • つーちゃん

    色々な教授や専門家が、「〈キャラクター〉と〈世界〉というタームをめぐる、前近代の簡単な歴史的考察」とのこと。井上章一氏の”美貌の歴史と美術の歴史”、前川志織氏の“「キャラクター」としての麗子”が面白かった。『麗子像』って絶対印象に残るよね。それが解き明かされて満足。ただし全体としては、てんでんばらばらというか、文学も美術もアニメも歌舞伎も能も戦隊モノも網羅しすぎてるし、各々の専門家の結論もそれぞれなので、まとまり感は無かった。それだけ《キャラクター》が在るという事なのか。

  • かりんとー

    美貌の歴史と美術の歴史(井上章一)、「キャラクター」としての麗子(前川志織)が特に面白かった。17人が各々キャラクターについて書いているが、力量にかなり差がある。参考文献が少なかったり、略歴(専門)と担当パートに関連性が薄かったり。しかし先の二人のは本当に面白い。

  • 近江

    キャラクター文化の歴史を紐解く本。文献を引いてきて硬めの本で、キャラクター論としてライトに考えを吸収するというよりは論文などのような感覚に近い。かといって文学研究かというとそうでもなく、やや軸が見えにくいように感じた

  • ハナさん*

    県図で見かけて中を見たら、「スパロボ」に関する論文が載っていたので、早速借りたが読めず、市図から借りて読んだ本。17人の研究者が、それぞれの専門において〈キャラクター〉を論じたものを収録している。お目当てのスパロボを含むビデオゲーム論は、短すぎて薄すぎた。ほんのとば口で終わっていたが『第3次 α 』までと『Z』以降の世界観の違いに関する言及には、納得。この論文よりはむしろ、1970年代後半にアニメ雑誌がアニメファンの形成に果たした役割を、メディア論の視点から考察した近藤論文の方が、興味深かった。

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