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「働く喜び」の喪失 ヴェーバー「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」を読み直す いま読む! 名著

荒川敏彦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784768410202
ISBN 10 : 4768410200
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2020
Japan

Content Description

ヴェーバーの死から100年。現代人は、宗教的不安から職業労働へ駆り立てられていった資本主義黎明期ピューリタンの末裔なのか。政治混乱、移民問題、そして感染症…先の見えない時代に、改めて「働くこと」の意味を問いなおす。

目次 : 序章 生活態度への問い/ 第1章 「喜び」の喪失/ 第2章 天職という日本語/ 第3章 理念のトリアーデ―天職思想・予定説・確証思想の三者連関/ 第4章 孤独化と脱魔術化―予定説の作用/ 第5章 自己コントロールと監視社会化―確証思想の作用/ 終章 生の多様性を取り戻すために

【著者紹介】
荒川敏彦 : 1972年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。日本学術振興会特別研究員を経て、千葉商科大学商経学部教授。専門は、宗教社会学、社会思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 活字の旅遊人

    この刺激的なタイトル。職場に飾っておくだけでもメッセージ性が高い。基本的にはヴェーバーの『倫理』が読み継がれながらも、誤解が連鎖しているというところを解きほぐす形。薬師院仁志氏と同じ流れかと思ったが、さすがに学術的で少し難しい。まず序章と1章、終章とを読めば、現代社会とのつながりも理解しやすく、より「読む喜び」を失わずに済むかも。ヴェーバー自身が仕事しすぎて困っていたのですね。病気療養がこのような著作に結実した。思いの元は、「根本的には、時間と休息が必要である」。しかも、スペイン風邪で亡くなったのですか…

  • 泉のエクセリオン

    古典を現代的に読み直すというシリーズのようで、ウェーバーの他にも色々とあるみたい。サブタイトルが刺激的で読んでみたがこれを読むなら、『プロ倫』か、ウェーバーの著作を読んだ方が良いと感じた。何故なら古典を読み直すというよりも、『プロ倫』の解説書のように感じたから。それなら先入観なしで『プロ倫』を読んだほうが良い。それから各々考えればいいと思った。それと、ウェーバーの解説書はほぼ退屈なものが多い。人に勧められるものや、面白いものは非常に限られる。入門書的なものなら大塚久雄、青山秀夫、姜尚中のものを勧める。

  • Mealla0v0

    『プロ倫』が解き明かそうとしたのは「資本主義」ではなく「資本主義の精神」。したがって、本書は、今日我々を労働へと駆り立てるような精神の在り方の由来を『プロ倫』の「読み直し」から得ようとする。「資本主義の精神」は予定説×天職思想×確証思想のトリアーデであり、救われるか否かは神に予め定められており、それを確かなものとするために、世俗における実践が要される。「禁欲的プロテスタンティズム」と呼ばれるそれは、今日相応の変遷を受けつつ、健在なのではないか。『プロ倫』をビジネス書として読む現代日本においては特に。

  • の箱

    たぶん良著だと思われる。プロ倫の原著解釈では論文がどのような問いでそれに対して何を論述してるかという水準でも誤読が多くそれが流通してるそうである(自分も漠然と資本主義をカルヴァン派の二重予定説が産んだみたいな認識だった)。この本を読むと、種々の誤読を避けて、どういうスコープの元で読めばいいかの見通しがつくだろう(といいつつ自分は原著をまだ読んでないけど)。自分の解釈では「合理的生活態度がキリスト教的禁欲の精神から生まれた」が最も狭いスコープで、これを一般人信徒の内面や生活において論証した、と読むべきらしい

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