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日本を愛した植民地 南洋パラオの真実 新潮新書

荒井利子

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784106106354
ISBN 10 : 4106106353
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2015
Japan

Content Description

大日本帝国の統治下にあったパラオ諸島を含む南洋の島々は、戦争で甚大な被害を受けた。それでも「日本の時代が一番良かった」と島民は言う。その前のドイツ支配下、あるいは戦後のアメリカの影響下とはどこが違うのか。古老の話から浮かび上がるのは、教育、経済、インフラ、文化をもたらした日本からの移民と島民との穏やかで豊かな日々だった――数多くの貴重な証言から、植民地支配に新たな視点を提示する一冊。

【著者紹介】
荒井利子 : 東京都生まれ。ニューヨーク大学大学院社会学部修士課程卒業後、外資系コンサルティング会社勤務を経てハワイ大学大学院社会学部博士課程修了。在学中同大学及び東西センターの助手として勤務。ハーバード大学及びカリフォルニア大学の学会にて本書のもととなる論文を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mazda

    戦後、パラオの建物も道路もすべて日本人により破壊されたそうで、現地の人たちは「もったいない」「何とひどいことを!」と思ったそうですが、破壊の指示はアメリカから出ていたそうです。やはり、日本色が残ることを嫌がったんでしょうね…。パラオは歴史的に食料や気候に恵まれていたにも関わらず、人々は争いながら生活をしていたそうで、割合凶暴な人が多かった(今でも?)そうです。統治しながら、する側とされる側がなかよく暮らしていたのは、日本以外の国では考えられないことだと思います。

  • isao_key

    かつて日本の統治下にあった南洋の島々パラオ諸島。当時の日本の政策、民間企業の進出、島の人たちとの交流など日本の統治時代について検証した本。一次資料を使い、写真を載せ、多くの証言から綿密に調べ、学術的にも価値の高い本。日本式の教育を受けたパラオの人々が、日本人と過ごした時代を今でも懐かしみ、覚えた歌を口ずさみ、自分は日本人だと言っている人がいることに驚く。戦後も交流が続き、日本統治下にあった他国に比べても圧倒的な親密さである。なぜそれが可能であったのかを著者は、沖縄の人たちの存在があったからだと分析する。

  • inarix

    かつてパラオは日本の統治下にあった。その事実は日本人でも知る者は少ない。パラオを占領した国々のなかで、日本人だけがパラオ人と一緒に汗を流して働き、机を並べて学び、対等に売買をし、生活を共にした。インフラと行政と経済活動が発展を齎したが、ならば同じ時代を経験した台湾や朝鮮半島との心象の違いはどこからくるのか。日本統治時代を知る島民の証言からは、南洋の豊かな島々で穏やかに共生する、はるか南方に夢を見た日本人と、日本人になることを夢見たパラオ人の姿が浮かび上がる。丹念な聞き取りと調査で、暗黒時代の真実を探る一冊

  • ともたか

    横浜からパラオへの飛行機の定期便が あったそうな。

  • チェアー

    この本の最大のポイントは、「韓国や台湾では反日の動きが強かったのに、パラオではなぜ日本が『愛されていた』のか」を考えること。著者はあっさりと一つの仮説をたてて、あまり追求せずスルーしてしまったが、明らかに物足りない。韓国、台湾とパラオは経済状況が天と地ほど違うし、地理的な条件も違う。日本との関係においても然り。そのあたりの考察をしないと、このテーマを書いた意味がないように思うのだが。文章は読みにくい。アメリカのことはちょっとひどく書きすぎているように思う。せっかくいいテーマなのになあ、と残念。

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