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「曖昧な生きづらさ」と社会 クレイム申し立ての社会学

草柳千早

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784790710639
ISBN 10 : 4790710637
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2004
Japan

Content Description

現状に適応し、不満も疑問も感じない人々からなる社会がユートピアであるはずはない。では、よりよい社会とはどのようなものか。恋愛・結婚などを事例に、「曖昧な違和感」から出発する新たな社会論の構想。

【著者紹介】
草柳千早 : 1959年生まれ。1983年慶応義塾大学大学院社会学研究科修士課程修了。同年より生活科学研究所研究員、ぴあ総合研究所客員研究員等を経て、1992年より大妻女子大学社会情報学部教員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • うえ

    ブルベイカーとクーパーは、アイデンティティ概念が…区別が不分明なまま研究者によって用いられてきたと主張する…これまでの用いられ方は…@社会的政治的行為の基盤として理解され、しばしば利害と対置されて、道具的でない社会的政治的行為を概念化し強調する…A特に集合的な現象として理解され、ある集団やカテゴリーのメンバー間の、基本的あるいは結果的な同一性を意味する…B自己の核、あるいは社会的存在の根本条件として理解され、深く、基本的で不変、あるいは根本的な何ものかを指すために用いられる」

  • たろーたん

    クレイム申し立ての説明。キツセらの構築主義は社会問題研究に一つの方法論的転機をもたらした。その方法は、「実態」としての社会状態を想定せず、「何が問題なのか」を定義する人々の活動「クレイム申し立て」に照準を合わせたことだ。これは対象を「クレイム申し立て」にシフトさせることで、人々の「問題をめぐる現実構成の営みに光を当てた。何が問題なのかは、問題があると主張し、それを定義する人々の観点から見られるものである。そして、彼らは「自由」「平等」「正義」などの価値語彙を用いて要求を提示する。

  • ゆうき

    1970年代以降の「新しい社会運動」としてジェンダーやセクシャリティといった個人の問題は社会の規範から逸脱しスティグマを押しているという社会の規範の問題ではないかという考えのもと社会を変えていくという運動によって私たちの「曖昧な生づらさ」とは社会によって決定されていき、個人の問題は個人の問題ではなく社会の問題として考えろといった一冊。

  • まつゆう

    曖昧な生きづらさ」を感じる個々人がいかにしてその生きづらさからクレイムを発するのか、その相互行為的なリアリティを分析することに主眼の置かれた一冊。ただ、実際に何かを対象に分析する章ではアンケートなどの分析も載っているのだが、それよりも「社会秩序」と「クレイム申し立て」をどう解し、結びつけるかという先行研究の裁き方と理論立ての方がこの本の達成だろうなという感が読後感として強く残った。

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