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落ちこぼれ 茨木のり子詩集

茨木のり子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784652038413
ISBN 10 : 4652038410
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2004
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

落ちこぼれにこそ魅力も風合いも薫る。現代女性詩人のトップランナー、茨木のり子が人間を見つめ続ける詩を網羅。表題作「落ちこぼれ」ほか全33編収録。子どもたちから大人まで、全ての人に読んでほしい詩集。

【著者紹介】
茨木のり子 : 詩人。はたちで敗戦をむかえ、23歳で結婚したのち詩を書きはじめる。27歳のとき川崎洋とともに詩誌「櫂」を創刊

はたこうしろう : 1963年兵庫県生まれ。装幀、さし絵、絵本で活躍している

水内喜久雄 : 1951年福岡県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • おくちゃん👶柳緑花紅

    喉が乾いたときに、お水を飲むように、心が乾きそうになったとき手に取るのは茨木のり子さんの詩集。/落ちこぼれ 結果ではなく 落ちこぼれ 華々しい意思であれ/「知」/不惑をすぎて 愕然となる 持てる知識の曖昧さ いい加減さ 身の浮薄!/「汲む」/初々しさが大切なの人に対しも世の中に対しても 人を人とも思わなくなったとき 堕落が始まるのね 堕ちてゆくのを 隠そうとしても隠せなくなった人を何人も見ました/ドキンとして今回も背筋が伸びる。

  • Natsuki

    水内喜久雄さんの選詩による茨木のり子さんの詩集。既読の詩もちらほらありますが、何度読んでも沁みます(*´ω`*)選詩集ということで選者の色が出てるからなのかな?今までに感じた厳しさよりも、弱さをも大切に抱えたしなやかな強さであったり、何にもとらわれない自由な心を感じました。戦争に触れた詩で印象的だった詩は「わたしが一番きれいだったとき」「知らないことが」「木の実」「総督府へ行ってくる」。それ以外でお気に入りの詩は「落ちこぼれ」「汲む」「活字を離れて」「時代おくれ」「この失敗にもかかわらず」。

  • annzuhime

    図書館本。高校生の頃に読んですごく印象的だった詩人の一人。戦争の時代を生き抜いた女性だから見えるもの、語れるもの。とても分かりやすい詩だったけど、なるほど。解釈を加えなくては分からない詩は書かない。その茨木のり子さんの想いのおかげで、私はこの方の詩が20年経っても心に残っているのだなとしみじみ思う。私の娘たちにもいつか読んでもらいたい1冊。

  • けんとまん1007

    茨木のり子さんの詩は、どうして、こんなに心に沁みるのだろう。他にも、何人か、そういう詩人の方がいるのだが、それぞれ沁み方が違う。茨木さんの詩は、ストレートにまっすぐに沁みるという印象だ。この選集では、既に、知っている詩も何篇もあるが、それも気にならないのが茨木さんの詩の持つ力なんだろう。落ちこぼれ・・・自分は、落ちこぼれだとずっと思ってきた。だからこそ、わかることもあるのだとも。

  • かえる

    「ぱさぱさに乾いてゆく心を ひとのせいにはするな みずから水やりを怠っておいて(中略)自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ」この詩を最近知った。なぜか縁あって先日またこの詩に出会った。詩を読むことも心を癒してくれる。詩集は単行本で読むと落ち着く気がする。「時代おくれ」「わたしが一番きれいだったとき」「倚りかからず」「汲む」「私のカメラ」など宝石のような作品が沢山。詩を読むと感性を取り戻し、日本語や心の美しさに触れて感動する。こんなに素晴らしいなんて!茨木のり子さんの詩集を何冊か揃えたい。好き!

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