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インドネシア政治とイスラーム主義 ひとつの現代史

茅根由佳

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784815811341
ISBN 10 : 4815811342
Format
Books
Release Date
October/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

“現代政治と宗教”に深く分け入る。多様な宗教を包摂する「民主化の成功国」で、「不寛容」の烙印を押されたイスラーム主義者の系譜がなぜ人々を糾合できたのか。デモクラシーと排他性の間で揺れてきた彼らの活動を軸に、インドネシアにおける政治と宗教のダイナミズムを、独立期からSNSの時代まで総体的に捉え直した、俊英の力作。

目次 : 序章/ 第1章 民主主義の擁護者としてのマシュミ―独立期〜スカルノ政権期 一九四五‐六六年/ 第2章 近代主義思想と宗教的少数派排斥の論理―スハルト政権前半期 一九六六‐八九年/ 第3章 「政権派」への変容―スハルト政権後半期 一九九〇‐九八年/ 第4章 民主化後の旧マシュミの分裂と迷走―移行期 一九九八‐二〇〇四年/ 第5章 宗教的少数派排斥運動の活性化―ユドヨノ政権期 二〇〇四‐二〇一四年/ 第6章 理念なき圧政批判―ジョコ・ウィドド政権期 二〇一四‐二〇一九年/ 終章 インドネシアの民主主義とマシュミの伝統

【著者紹介】
茅根由佳 : 1987年生まれ。現在、筑波大学人文社会系助教、博士(地域研究)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • BLACK無糖好き

    インドネシア独立以降のイスラーム主義思想の軌跡を辿る。イスラーム主義と言ってもゴリゴリの原理主義ではなく、合法的領域で活動する多くのイスラーム主義者の系譜を中心に政治との関わりを描いている。モハンマド・ナッシールを党首に独自の民主主義思想を追い求めたイスラーム政党マシュミの盛衰を経て、様々なイスラーム諸組織が派生していく様子がわかる。排他性と民主主義志向の共存が、政権との距離で揺れ動く特徴もよく捉えている。◆今年(2024年)の大統領選挙でプラボウォが勝利したが、その伏線も見える。

  • Ahmad Hideaki Todoroki

    Noteのメンバーシップ『よりどりインドネシア』にて、この本の書評を載せました。インドネシアのイスラームと政治の関係について関心のある方は是非ご一読を。茅根さんには、日本とナッシールの関係について、とりわけ福田赳夫とのそれについて、いずれお聞きしたいと思う。

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