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ISBN 10 : 4569841317
Content Description
2049年までに「世界の最前列に立つ強大国建設」をめざす中国は、猛烈な勢いで軍拡を進めている。習近平が権力掌握後、反腐敗闘争で軍の実力者を粛清し、一気に軍事改革を進めた結果、海軍、空軍、宇宙軍、核戦力の増強から情報戦の強化まで、人民解放軍の姿は大きく変貌している。しかし元来、解放軍は「国軍」というより中国共産党の「党軍」としての性格を持ち、特殊な経緯を辿り発展してきた。その歩みを知らずに、実像を知ることは困難である。本書は、歴史から最新の習近平軍事改革の実像までを詳報し、解放軍の脅威と弱点をすべて描き出す決定版。
目次 : なぜ今、中国は軍事力強化を進めるのか―覇権国家への野望と罠/ 人民解放軍の誕生―建軍の経緯と特殊事情/ 対外戦争と治安維持―朝鮮戦争、中印戦争、中ソ紛争、中越戦争、文革/ 〓小平らの国防近代化への挑戦―習近平以前の軍事改革とその成果/ 新たな改革の方向性を示す布石―習近平による軍事戦略の刷新/ 「新安全保障観」と「権力集中」―習軍事改革の下準備/ 反腐敗闘争の深謀遠慮―軍内反発を抑える強行突破策/ 一気に断行された「三段階の組織改編」―外科手術的な軍事改革/ 「経済新常態」下の国防費と三〇万人兵力削減―近代化への軛/ 新時代のソフト戦力―統合運用力と情報戦・「三戦」の謀略工作/ 海軍力強化と海洋進出―一帯一路戦略と空母四隻体制への意思/ 空軍の航天軍化と宇宙の戦力化―急ピッチの拡大で高まる脅威/ 覇権追求のための核戦略強化―「最小即抑止」から「威圧」へ/ 「力を信奉する国家」の脅威と限界―わが国の対応
【著者紹介】
茅原郁生 : 1938年生まれ。1962年防衛大学校卒業(6期陸)後、陸上自衛隊幹部任官。連隊長(大阪隊区担当)、第7師団司令部幕僚長等を経て、1994年防衛研究所で文官研究職に転官(元将補)、同アジア研究室長、国際地域研究部長を歴任。この間、外務省(アジア局中国課)出向、英ロンドン大学客員研究員など。1999年に退官し、拓殖大学国際学部教授に就任(専攻は中国政治・軍事、アジアの安全保障問題)、2009年定年退職。現在同大学名誉教授。著書に『中国軍事大国の原点』(蒼蒼社、第24回アジア・太平洋賞特別賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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投稿日:2021/06/12 (土)
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