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絵画を読む イコノロジ-入門

若桑みどり

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784140016688
ISBN 10 : 414001668X
Format
Books
Publisher
Release Date
August/1993
Japan

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非常に面白い本であり参考になるところ大で...

投稿日:2009/09/29 (火)

非常に面白い本であり参考になるところ大であった。これで絵画の見方の基本が分かった気になる。このイコノロジー(図像解釈学)というのはこの本ではじめて知ったもの。ただ絵画を眺めていた今までの自分と、もう違うぞ、という感じで良いです。

春奈 さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    副題には「イコノロジー入門」とあるが、内容は中級レベル。12章からなり、それぞれの絵画の考察を展開してゆく講義。例えば、冒頭にはカラヴァッジョの『果物籠』が登場するが、そもそも静物画がジャンルとして成立したのは16世紀半ばだったという指摘。テレビ放映時は「目からうろこ」との感想が多く寄せられたそうだが、確かにそうだ。また、フラ・アンジェリコの章では同じ画家の手によるものでありながら、サン・マルコとプラドのそれぞれの『受胎告知』の意味を解き明かしてゆく。また、宗教改革が絵画に及ぼした影響など興味は尽きない。

  • キムチ

    筆者はかなり以前に亡くなられ、当執筆も30年余のモノ。しかし、冴え渡る世界は色褪せていない処か普遍性すら感じさせる。12の絵画と画家、周辺に注入されたテーマを解明。その精神世界を分かりやすく解説(とはいえ かなりの論文調で硬い)好みの展開ながら、仕事で疲れての癒しで読む本ではない。カラヴァッジオ、デューラー以外にもルネサンス中心にトリビュートに込める寓意が面白い。当然ながら当時の精神世界は今からすると手が届かないほどの高みに登りつめて行った感が。生と死、肉欲、権勢と金への飽くなき欲など今日性もある哲学が

  • 井月 奎(いづき けい)

    絵画は感じればいいのでしょうか。それも大きな魅力ですが意味を見出せばそれにこしたことはありません。作品に物語や寓意が含まれていることも多いですから、味わいは意味を知った後に深くなるのです。絵画をその図や絵柄から意味を汲みだすことをイコノロジーと言うそうです。見て、きれいだなあ。なんとなく好きだなあ。という感覚がなぜ生まれるのかを知ることは再現性を与えて解釈の方法を確立することでもあり、歴史の確立でもあります。感覚をなんとなくではなく、なぜ感じるのかを理解することこそ人間の英知の責任ではないでしょうか。

  • meg

    面白い。若桑みどりはやはり先駆者。フェミニズム観点からみてもおもしろいし興味深い本書。また読み返してみたい。

  • kthyk

    音楽・建築・文学は表現された世界を触覚・聴覚的体験を通し読み取られるが、絵画は描かれた世界を視覚的体験と知的経験を重層させ読み取るものとしている。この観点からはイコノロジーは重要なテーマ。15世紀以降の西洋絵画12点を図像解釈。「芸術は秩序にもとづいる、表現されているものは、その秩序だった世界にはめ込まれた記号」。エジプトにはリアリズムは発達せず、古代ギリシャやルネサンスでは外部を客観的に観察することに価値を置く世界観が重要。中世は現実をイメージを借り、目に見えない世界を具体的なかたちによって象徴させた。

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