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戦争とジェンダ-戦争を起こす男性同盟と平和を創るジェンダ-理論

若桑みどり

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784272320240
ISBN 10 : 4272320246
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2005
Japan

Content Description

戦争はどうして起こるか。なぜ終わらないか。そして人類の戦争を終結させるには何をしなければならないか。本書は、現代最大の危機「戦争」を生み出すものが「家父長制的男性支配型国家」であることを明らかにする。

【著者紹介】
若桑みどり : 東京芸術大学卒業、ローマ大学留学、東京芸術大学教授、千葉大学教授を経て2001年から2006年3月まで川村学園女子大学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • katoyann

    戦争を家父長制とホモソーシャルという概念から分析した名著。エンゲルスやヘーゲル等の思想史に関する豊富な知識とセジウィックやエンロー等のジェンダー理論が入り混じり、理論が展開されていく。 戦争は、暴力により女性を支配し、人種差別を肯定し、弱者を排除する男性の権力を肯定する。その最たる事例が南京における戦時性暴力であり、旧植民地における性奴隷としての従軍慰安婦問題である。 憲法改正には、軍国主義を支える家父長制の強化がつきまとう。SDGsを標榜しつつ、ジェンダー人権に逆行する憲法改正はお笑い草だ。おすすめ。

  • しゅん

    できる限り簡易な言葉で、研究書とは程遠い感情的な調子で、戦争と男尊女卑の観念の結びつきを語る。家事・育児・介護を女性に押し付けて、男性が文化や政治事業を独占し、正当化のための思想も作り出された。その歴史と現状を批判しつつ、ギリシャ文明以前の古代に戦争のない社会が存在したという研究を明らかにする。戦争は男性原理と結びついているが、平和が必ずしも女性原理と結びついていないところが面白い。ジェンダー理論は、戦争でも革命でもレイプでもない「暴力」の思想化に行き着く。そこに希望があると感じている。

  • takao

    ふむ

  • ばんぶー

    「家族・私有財産制・国家の期限」を大昔に読みましたが、そこからさらに歴史の解明や理論の発展が非常に興味深かったです。最近の従軍慰安婦など戦争と女性の関係についての記述は、読み進めるのがつらくて、大変でした。でも、たくさんの人に読んでほしいと思います。

  • symbioticworm

    家父長的なジェンダー規範が現代にまで繋がる社会的不平等と戦争を温存することに加担してきたという本書の主張は、方向性についてはおおむね同意できるものだが、挙げられている根拠については首を傾げるものが幾つかある。人類最古の遺構から人間間の戦闘を描いた絵が発見されていないというだけで“戦争は一万三〇〇〇年前には存在しなかった”というのはいささかナイーブな主張だろう。

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