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社会が現れるとき

若林幹夫

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784130501927
ISBN 10 : 4130501925
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

“社会”が存在すること、への疑い。社会学の中心には、社会がごく自然に存在してしまうことへの違和感や驚きがある。現在の社会学は何を、どのように論じているのか?―気鋭の研究者たちによる現代社会学の最前線。

目次 : 「都市」をあることにする/ 空間の自由/空間の桎梏―都市空間への複数のリアリティ/ 近代日本における地位達成と地域の関係―戦前期生まれ著名人の中等教育歴が語るもの/ 「商売の街」の形成と継承/ 誰が自治体再編を決めるのか―「平成の大合併」における住民投票の再検討/ 「素人」の笑いとはなにか―戦後日本社会とテレビが交わるところ/ でも、社会学をしている/ 社会が溶ける?―日韓における少子高齢化の日常化とジレンマ/ 境界としての「思想」―歴史社会学的試論/ 想像のネットワーク―シベリア・極東ユダヤ人におけるアイデンティティのアウトソーシング/ 映画に社会が現れるとき―『ステラ・ダンス』(1937)の言語ゲーム/ 自己産出系のセマンティクス―あるいは沈黙論の新たな試み/ 社会は現れる―一つの解題として

【著者紹介】
若林幹夫 : 早稲田大学教育・総合科学学術院教授

立岩真也 : 立命館大学大学院先端総合学術研究科教授

佐藤俊樹 : 東京大学大学院総合文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • あきあかね

     当たり前のように存在する社会と、その中に生きる人間の意識や行為を、自然にあるものとはせずに、その仕組みや成り立ちを絶えず問いかける社会学。この社会学の論考集の対象は、都市、教育、思想、映画、地方自治、さらには「お笑い」や「アメ横」まで幅広い。 このように「社会」に関わるあらゆる事象をターゲットとしうる社会学であるが、佐藤俊樹氏があとがきで書いているように、社会学を他の社会科学よりも上位に捉えるのではなく、法や経済や政治などの制度で説明できない場合に「社会」が現れるという、一歩引いたスタンスに共感できる。

  • ぷほは

    「駒場社会学」の論文集。テーマや対象と「社会」を社会学帝国主義に陥らずあくまで他の社会科学との関連でどこまで書き続けることができるか、という我慢大会。最後まで「社会」が登場しない論文もあれば、割と早い段階で登場してからもそのまま話が続くのもある。社会学にとって「社会」が現れる時はミステリにおける謎解きの瞬間であり、ミステリ小説にも謎が謎のまま終わる物語と、謎が解けてからも続く物語があるように、その距離感は個別具体的に設定可能、もっと言えば他の研究と違う距離感であればあるほど面白い、ということなのだろう。

  • numainu

    評価C

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