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わかりあえないイギリス 反エリートの現代政治 岩波新書

若松邦弘

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784004320678
ISBN 10 : 4004320674
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

傲慢なエリートは私たち普通の人々の苦しみを分かっていない――中央政府の財政規律やマイノリティのアイデンティティなどをめぐって、既存の左右対立には収まりきらない様々な分断が世界中で生じている。この対立構図はどう生まれてきたのか。議院内閣制のモデルだったイギリスの混乱は、私たちにとって他人事ではない。

【著者紹介】
若松邦弘 : 1966年北海道生まれ。東京大学教養学部卒業、同大学院総合文化研究科修士課程、ウォーリック大学大学院博士課程修了。政治学博士(PhD in Politics)。東京大学助手、東京外国語大学助教授などを経て、東京外国語大学教授。専門―政治学、イギリス現代政治(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • skunk_c

    この20年あまりのイギリスの政治状況を、詳細な選挙分析を通じてレポートしている。地域に関しての特徴や実際の場所が分からないとイメージしづらいかも。なのでイギリスの地図が手元にあると読みやすい(地理が本業なもんでその点は困らなかったが)。興味深いのは、小選挙区制であるのに小党の動きが活発なこと。その結果、特に昨年の保守党大敗が、労働党に復帰したというより、小党に票を食われたため落選したものが多かったとのこと。現在の先進国にありがちな反エリートの動きだが、ある意味有権者の考えが政治に即応しているように思えた。

  • かんがく

    議会政治の最先進国であるイギリスで、サッチャー以降、二大政党や諸政党、大衆、都市と農村、スコットランドなどの各勢力がどのように動いてきたかを時代を追って説明していく。わかりやすく、ここ最近のイギリスの速すぎる政権の動きも整理できた。

  • 梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」

    ▼イギリス現代政治を専門とする大学教授の著書で、1997年のブレア政権から2024年の総選挙で保守党が敗北するまでの政党変遷を論じている▼かつての経済的対立軸(新自由主義の保守党vs労働党)から、2010年代以降はEU離脱や社会文化的要素が加わり、政治的対立が多角的になった現状を分析▼主要政党が受け皿になりきれていない現状を詳述しており、イギリス政治の「今」を理解する上で非常に役立つ一冊だ▼内容が非常に細かく、地名も沢山出てくる。地図やメモを活用しながら読むのがおすすめ。

  • kenitirokikuti

    図書館にて。本書とまったく違う内容の岩村暢子の食卓調査本と同時期に読んだ。あと、ラジオのニュースで英国の鉄道再国有化を聞いたっけ。ここ10年のアメリカの場合、トランプの落選&再当選ってのが戯画的すぎて悪目立ちするが、イギリスもブレグジットとかいろいろ乱れている▲サッチャーの新自由主義によって、経済問題が2大政党の差となっていたが、それは終焉した。2010〜24年、英労働党は下野。ただこの14年で英保守党はまた人気を失った。ややかしいね

  • 穀雨

    今世紀に入って以降のイギリス政治の流れを追うことで、従来の階級対立にもとづく二大政党制が変容し、その枠では理解できない新たなフェーズに入りつつあることを論じている。保守党、労働党とも、有権者のボリュームゾーンである穏健な都市部の中産階級にウィングを広げた結果、地方のいわゆる「見捨てられた人々」の不満が蓄積し、EU離脱の引き金となったというのはどこか既視感のある構図。イギリスの政治地図を詳しく示してくれる点では貴重な一冊。

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