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キリスト教講義

若松英輔

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784163909455
ISBN 10 : 4163909451
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

キリスト教はダイナミックだ。理性の動きを超えてゆく宗教の力動性が、愛、神秘、言葉、歴史、悪、聖性―6つの切り口から現代に開かれる。中世哲学の泰斗と魂の批評家。同じ神父のもとに集った二人が四半世紀の時を経て深めるキリスト教講義。

目次 : 序章 キリスト教とは何か/ 第1章 愛/ 第2章 神秘/ 第3章 言葉/ 第4章 歴史/ 第5章 悪/ 第6章 聖性

【著者紹介】
若松英輔 : 東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授・批評家。1968年生まれ。慶應義塾大学文学部仏文学科卒業。「越知保夫とその時代 求道の文学」で三田文学新人賞、『小林秀雄 美しい花』(文藝春秋)で角川財団学芸賞受賞

山本芳久 : 東京大学大学院総合文化研究科准教授。1973年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。専門は哲学・倫理学(西洋中世哲学・イスラーム哲学)、キリスト教学。『トマス・アクィナス 理性と神秘』(岩波新書)でサントリー学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • trazom

    井上洋治神父の下で一緒だった若松さんと山本さんの対談。テーマは、「愛」「神秘」「言葉」「歴史」「悪」「聖性」の6つ。カトリックのカテキズムかと見紛うようなドグマ的な議論には少し閉口したが、途中から、がぜん面白くなる。アリストテレス、アウグスティヌス、トマス・アクィナス、ルターを結ぶ線の上に、キリスト教神学の位置づけを模索する。それにしても、若松さんは鋭い。「キリスト教とマルクス主義の相似」「言葉の先のまだ見ぬ何かが神秘」「悪と闘うのは、善ではなく、聖なるもの」「悪の最高のおぞましさは、個を失えという命令」

  • 禿童子

    要はキリスト教とは何ぞやということがテーマで、一般の人がキリスト教に感じる難解さに答えようとする意欲を感じる。聖書その他の引用が多く、読みやすく分かりやすい。個人が個を失うことが悪の始まり。悪の典型は人の命を数値で測るような衝動(原爆投下の正当化)。「聖なるもの」、神秘への畏怖が今日のキリスト教には薄いことを指摘し、宗教の役割を人々の不安に対して心を穏やかにする安心の提供に矮小化する動きに警鐘を鳴らしている。仏教サイドでも、ひろさちやが、仏教の「安心教」化を批判していたことを連想した。

  • Ayakankoku

    全体的に興味深く読了。コーランと聖書の違いになるほどなと思った。翻訳したら神の言葉でなくなるコーラン。翻訳されても聖書はなお聖書。

  • さえきかずひこ

    ともにカトリック信徒で大学で教える二人が、それぞれの立場からキリスト教について教え合い、問い合う一冊。対談形式なのでとても読みやすい。とくにトマス・アクィナスとアウグスティヌスについてたびたび言及されており、対談全体を山本さんがリードし、若松さんが聞き手に回る場面が多いように感じた。神を信仰し続けるには、理性と神秘の相補的なダイナミズムに着目し、その只中において言語によって言語を超えるものへと迫るべし、というメッセージに惹かれた方は山本さんの著書『トマス・アクィナス 理性と神秘』に手を伸ばすと良さそうだ。

  • キリスト教信仰者の2人による対談。対談のテーマは、「愛」「神秘」「言葉」「歴史」「悪」「聖性」の6つに渡る。 宗教学者などによる外部の視点からのキリスト教についての解説とは違う肌触りを持った言葉がたくさんあって、キリスト教についての理解が深まった。 著者の2人は自身の信仰を相対化するだけの教養がある人たちで、信仰についての考え方や経験、感覚が非常にわかりやすく言語化されている。

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