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追いついた近代消えた近代 戦後日本の自己像と教育

苅谷剛彦

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000613620
ISBN 10 : 4000613626
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2019
Japan

Content Description

迷走する日本社会と教育の「原点」に迫る10年ぶり、待望の書き下ろし単行本。「近代化と教育」から見える、日本の宿痾。2020年第74回毎日出版文化賞(人文・社会部門)受賞

目次 : プロローグ 消えた近代/ 第一章 「近代化論」―その受容と変容/ 第二章 「追いつき型近代」の認識/ 第三章 臨時教育審議会の近代/ 第四章 高等教育政策―二〇〇〇年代の迷走/ 第五章 教育研究言説の「近代」/ 第六章 経済と教育の「近代」/ 第七章 外在する「近代」の消失と日本の迷走/ エピローグ 内部の参照点を呼び覚ます―交錯する近代の視点

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • おさむ

    西欧に追いつけ追い越せで、近代化を達成した日本。しかし、1980年代初頭にピークをつけてからは、目標となるモデルがなく、今に至るまで漂流を続けている。近代化の終焉意識は結果として、新自由主義を蔓延させ、営利企業を教育の場に参入させただけに終わっている。全く持ってその通りだと思うが、いわゆる通説と何ら変わらぬ結論。期待していただけに、読むのに疲れた割に得るものは少ない本でした。追記:第74回毎日出版文化賞[人文・社会部門]

  • 鵜殿篤

    著者が本文で断っているように、本書は「言説分析」に終始している。空中戦だ。著者ご本人は教育社会学者として「地上戦(つまり実態分析)」でたくさんの成果を挙げてきた。しかし本書で空中戦に挑むのは、せっかく地上戦で戦果を挙げても、空中戦で全て台無しにされてしまうというふうに、何度も煮え湯を飲まされてきたからなのだろう。本書でも、社会学者の着実な業績を台無しにし続ける官僚=東大法学部に対する恨み辛みが垣間見えるところである。著者は東大法学部に特有の思考様式を分析した上で、それを「エセ演繹思考」と切って捨てる。

  • すーさん

    敗戦後、自信を喪失した日本の教育は、西欧の経済に追い付くべく、目標を立てる。高度経済成長を成し遂げた後、モデルを失った日本の教育は個性や自主性が盛んに言われるようになった(これは経済大国になってしまい目標を自分で見つける必要が出てきたことによる)。 経済復興を成し遂げ自信を回復した日本は、目標を探し求めた挙げ句やがてナショナリズムと結び付き、現在ではそうした性格も帯びてきている。という感じの内容。論証もしっかりした研究書。 政教分離といいながら、教育は政治や経済の目的に利用されてきたことがよくわかる。

  • ノコギリクワガタ

    近代や近代化についての定義付けとその意味や影響の拡がりを論じて一冊の本にし得るだけでもすごい。

  • Sensyuraku

    戦後日本の自己像と教育』具体的な指導要領とかの話は少なめ。メインは近代という概念が教育政策の中でどう認識されてきたか。面白いのは、ぐっだぐだの教育改革の根底にある「西洋に追いつこうとする政策は一応の完成を見た」「今や目標のない時代である」「主体的な学びが足りない」「グローバルな視点が足りない」というような言明の根拠が特になくて、ふわっとした印象論だけでずーっと語られてきたっていう指摘。

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