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日本人の思考 ニッポンの大学教育から習性を読みとく ちくま新書

苅谷剛彦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480076847
ISBN 10 : 4480076840
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2025
Japan

Content Description

ニセ演繹型思考、欧米に追いつけ思考、カタカナ語の氾濫。なぜ私たちは考え方のクセがついてしまったのか? 議論しても似たような結論になる理由がわかる。

【著者紹介】
苅谷剛彦 : 1955年東京生まれ。東京大学教育学部卒、同大学大学院修士、ノースウェスタン大学で博士号取得(社会学)。東京大学教育学研究科教授、オックスフォード大学教授などを歴任。現在はオックスフォード大学名誉教授、上智大学特任教授。専門は社会学、現代日本社会論。主な著書に『階層化日本と教育危機―不平等再生産から意欲格差社会へ』(有信堂高文社、2001年大佛次郎論壇賞奨励賞)、『教育の世紀―学び、教える思想』(弘文堂=ちくま学芸文庫増補版、2005年、サントリー学芸賞)『追いついた近代消えた近代―戦後日本の自己像と教育』(岩波書店、毎日出版文化賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • けんとまん1007

    以前から思いつつ、ここ数年の大学を巡る環境変化に憂いを感じていた。それが、解きほぐされた感じがする。一つ一つの言葉に拘るようになり、同じ言葉の捉え方の幅の大きさを思いながら、自分自身の腑に落ちる言葉を探している日々でもある。伝わる・伝える云々もあるが、その前提としての思考回路の在り方を考えずにはいられない。どうして、立ち止まって考えようとしないのか・・・が、ますます周囲に蔓延っている。表面ずらだけの言葉の飛びつくのは、やめるようにとだけ思う。

  • よっち

    多くのものが大学進学する現状において、その教育は日本人の思考に多大な影響を与えている。それがどういったものなのか、その背景を探っていく1冊。日本の大学は多すぎるのか大衆化から考える考察。日本の大学は翻訳語でできていて、言葉のズレが放置され概念がゆらぎ、適切に考えることを教えられているのかという懸念。日本における大学の大衆化と階級。現実にそぐわない言葉の使われ方、キャッチアップ型思考によるグローバル化、学問の大学と国家の大学の違い、就職のための大学や国立大学の変化など、アメリカとの比較論も興味深かったです。

  • buuupuuu

    日本社会は大学教育の拡張をどう理解してきたのか。著者はまず日本での学問が、濾過された翻訳語を天下り的に適用するという構造をしていると指摘する。このときしばしば濾過の過程が忘却され現実からのフィードバックも失われてしまう。「大衆」「階層」「格差」等の翻訳語が用いられることで、歴史的に蓄積されていく不平等を問題化する視点が失われたのだという。また日本は現代でもキャッチアップ型の思考に囚われており、大学は経済成長のための人材育成の場だと捉えられている。これは平等化や人的資本の増大という観点と必ずしも重ならない。

  • まゆまゆ

    思考の型は教育によって作られる。大衆化した大学が与える影響は大きいが、そもそも大学で教えられる学問は完成された外国の学問を輸入し、それを模範して改良を加えたもの。日本にはない階級社会や社会階層の違いが考慮されず翻訳されたことが、思考のクセを生んでいるのではないか。

  • 武井 康則

    大学教育の大衆化という論文を書くためにどうするか。その制作過程を書いてみる。著者の言葉で論文制作のメイキングを書くというが、学者の誠実なのだろうか、詳細すぎて話が進まない。まずchatgtpで大学の大衆化を尋ね、その内容が世間の一般論として、そこからいかに抜け出るかとか、まず論文用にwordシートを一つ用意し、調べたこと、引用、アイデアすべてそこに書き出すとか過程として面白いものは多々あり、内容も戦前の円本、全集の各家庭の普及等からの大衆化、日本の評論、論文の用語は全て翻訳語ではないのか、→

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