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オックスフォードからの警鐘 グローバル化時代の大学論 中公新書ラクレ

苅谷剛彦

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121505873
ISBN 10 : 4121505875
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2017
Japan

Content Description

ワールドクラスの大学は「ヒト・モノ・カネ」をグローバルに調達する競争と評価を繰り広げている。水をあけられた日本は、国をあげて世界大学ランキングの上位をめざし始めた。だが、イギリスの内部事情を知る著者によれば、ランキングの目的は英米が外貨を獲得するためであり、日本はまんまとその「罠」にはまっているのだという―日本の大学改革は正しいのか?真にめざすべき道は何か?彼我の違いを探り、我らの強みを分析する。

目次 : 序章 日本の大学が世界の「落ちこぼれ」になる/ 第1部 「スーパーグローバル大学」の正体/ 第2部 文系学部廃止論争を超えて/ 第3部 海外大学・最新レポート/ 第4部 ガラパゴスからの脱出/ 終章 「グローバル大学」への警鐘―日本の大学は何をめざすべきなのか?

【著者紹介】
苅谷剛彦 : 1955年、東京都生まれ。オックスフォード大学社会学科および現代日本研究所教授、セント・アントニーズ・カレッジ・フェロー。東京大学大学院教育学研究科修士課程修了、ノースウェスタン大学大学院博士課程修了、Ph.D.(社会学)。放送教育開発センター助教授、東京大学大学院教育学研究科教授を経て2008年から現職。著書に『教育の世紀』(サントリー学芸賞受賞)、『階層化日本と教育危機』(大佛次郎論壇奨励賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • zoe

    人文社会系の大学院に必要な人材とは、日本語はできなくてよいからノーベル賞級の研究者、バイリンガルな論文執筆能力のある研究者、各分野の日本人トップランナー。ポジティブとネガティブ。語られるとき、異論をはさむことが難しい表現。抽象的すぎる。(よって中身がない)と、バッサリいってしまうあたり、気持ちいい。

  • gogo

    大学のグローバル化についての論点を整理し、その問題点を指摘する。そして、スーパーグローバル大学事業を例に、近年の日本の高等教育政策が場当たり的で、長期的視点に欠けることが明らかにされる。細かいところでは、15年前に留学生数を「等」の拡大解釈で水増ししたように、最近は外国人教員等の数を日本人教員の海外経験によって膨らませている。また、大学の世界ランキングについては、イギリスは留学生産業を政策として推進するため、自国の評価指標(THE)が有位になるよう誘導しているという。

  • koheinet608

    大学ランキングの本質が欧米の一部の有名大学による「外貨獲得」を目的とした留学生獲得(中国、韓国、東南アジアの裕福な学生)にあるのなら、いったい、日本の大学が行っているグローバル化とは何なのだろうか。 世界の有名大学と肩を並べる大学になる必要性があるのか? ランキングのルールを制定しているのが英国なら、圧倒的に英語が母国語に所属している国の大学が有利だろう。著者は元東大教授で、生活が約束され、それでもイギリスの名門大に渡ってまで日本の大学へ警鐘を鳴らさなければならないほど、日本の状態は危機的なのだろう。

  • りょうみや

    大学ランキングを上げようと欧米流に併せてグローバル化に四苦八苦している日本。しかし、大学ランキングは英の企業が作っているし、英が留学生から外貨を稼ぐ国策であり、日本はそれに乗せられていると言い、日本は英語圏と同じ勝負をしても勝てるわけはない。それに対する策は日本の大学の独自性と強みを、特に人文社会系において生かしていくこととあるが、そのあたりが抽象的でよく分かっていない。

  • ののまる

    私も政府の「スーパーグローバル大学創成支援事業」って、アホやな、と思っていた!

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