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雨利終活写真館

芦沢央

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784094074758
ISBN 10 : 4094074759
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2025
Japan

Content Description

遺された謎が解けたとき、涙があふれだす

急逝した祖母について話を聞くため、ハナは遺影を専門とする《雨利写真館》を訪れる。「あなたらしさの伝わる写真」がコンセプトのこの写真館で、祖母は特徴的な遺影を撮影したのち、不可解な遺言状を作成していた。カメラマンの雨利や経理の夢子の協力を得て、ハナはやがて、祖母の真意に辿り着くが――。
雨利写真館にはその後も、心にわだかまりを抱えた人たちが訪れる。不審な転落事故や、意味不明なメモの残る古い妊婦の写真。様々な謎と向き合ううち、ハナも自分の人生を見つめ直していく。日本推理作家協会賞受賞の名手が紡ぐ、希望と再生のミステリ。


【編集担当からのおすすめ情報】
『夜の道標』で日本推理作家協会賞を受賞し、各種ミステリランキングの常連でもある注目作家・芦沢央さんの心あたたまるミステリです。写真館を訪れた人たちとともに謎に向き合えば、真相にあっと驚き、じんわり目頭が熱くなること間違いありません。再生のミステリをぜひお楽しみください。

【著者紹介】
芦沢央 : 1984年、東京都生まれ。2012年『罪の余白』で野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー。18年『火のないところに煙は』で静岡書店大賞、22年『神の悪手』で将棋ペンクラブ大賞優秀賞(文芸部門)、23年『夜の道標』で日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • みかん🍊

    巣鴨にある遺影専門の雨利写真館に亡くなった祖母が遺影を撮る時に話した事を聞きにやってきたハナは婚約者と仕事を失い引きこもっていたが、何故あの祖母が母親だけを除外した遺言状を残したのか落ち込む母の為に知りたかった、その後雨利写真館でスタイリストして勤務する様になったハナが関わる3つの事例、終活写真を撮りにやってくる人はそれなりに歴史を重ねて様々な思いがある人が多いのでちょっとした謎を解くことで気持ちが落ち着く事もある、写真を撮る前にカウンセリングがあるのは良いことかもしれない。

  • 陽子

    遺影専門の写真を撮る巣鴨の「雨利写真館」。祖母の逝去がきっかけで遺影撮影の経緯を調べるために訪れたハナ。彼女は結婚詐欺に遭い、家族ともわだかまりを抱えていたが、ひょんな事から写真館でヘアメイクの仕事を始める。遺影を撮りに訪れる人や、過去の遺影写真から起きる写真に纏わるミステリーは、様々な人間模様をはらんでいる。関わるお客様との謎解きを通じながら、ハナ自身が抱える家族との問題に向き合う事ができていく過程が良かった。 意外な切り口から謎解きがされていく。へえ、と思いながら納得。今回改稿を経てようやく文庫化。

  • カブ

    舞台は遺影専門の写真館「雨利写真館」。その時のために遺影を撮影しておくって大切。急に亡くなった祖母の撮影の時の話を聞いて遺言状の真意を探ろうとする、黒子ハナ。カメラマンなどの話を聞いて遺書の本当の意味にたどり着く所がよかった。続きがあるなら持っと読みたい。

  • エドワード

    あとがきで遺影専門の写真家が実際にいることを知る。巣鴨にある遺影専門の雨利写真館が舞台の三つのミステリー。その一:スタイリストの黒子の祖母はクイズを出すのが大好き。遺産相続までクイズとは?その二:黒子は写真館のヘアメイクとして雇われる。息子は母親の転落死をなぜ放置したのか?祖父、父、息子のこじれた関係が修復される。その三:写真館を取材するテレビ局が見つけたある遺影、妊婦と夫らしい写真の謎。無愛想なカメラマン・雨利、助手の軽い道頓堀、機転のきくコーディネイター・夢子、チームワーク満点だ。活字が大きいよ。

  • Karl Heintz Schneider

    「実は亡くなられた後に一番長い時間ご家族の目に触れ個人の印象を決定づけていくのはこの遺影なんです。」雨利写真館は遺影だけでなく終活をサポートする写真館。東京・巣鴨地蔵通り商店街を抜けた住宅街にある。ハナは祖母の残した不思議な遺言書の謎を解き明かすべく遺影を取ってもらった雨利写真館に足を運ぶ。それをきっかけにヘアスタイリストとして働くことに。店に来る様々な人たちと触れ合い自分の人生を見つめ直す。芦沢央さんは本作で二作目。前作はあまりピンとこなかったが今作は自分の苦い経験を思い出せてとても有意義な読書だった。

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