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神の悪手 新潮文庫

芦沢央

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101014333
ISBN 10 : 4101014337
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2024
Japan

Content Description

俺はなぜ、もっと早く引き返さなかったのか――。棋士を目指して13歳で奨励会に入会した岩城啓一だったが、20歳をとうに過ぎた現在もプロ入りを果たせずにいた。9期目となった三段リーグ最終日前日の夕刻、翌日対局する村尾が突然訪ねてくる。今期が昇段のラストチャンスとなった村尾が啓一に告げたのは‥‥。夢を追うことの恍惚と苦悩、誰とも分かち合えない孤独を深く刻むミステリ5編。

【著者紹介】
芦沢央 : 1984(昭和59)年、東京生れ。千葉大学文学部卒業。2012(平成24)年『罪の余白』で野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー。’18年『火のないところに煙は』で静岡書店大賞、’21(令和3)年『神の悪手』でほんタメ文学賞(たくみ部門)、’22年、同書で将棋ペンクラブ大賞優秀賞(文芸部門)、’23年『夜の道標』で日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 森オサム

    将棋が分からないので、駒の動きの説明は全て飛ばし読み。奨励会は最近マンガの題材に良くなっているので、多少は理解出来ましたけど。著者の短編集はいくつか読みましたがどれも面白かったので、本作はちょっと残念でした。詰将棋とかは、それ飛ばして読むと完全に意味無いですもんねぇ。

  • オーウェン

    ここ数年よく見かけるようになった将棋を題材にした短編ミステリ。 詰将棋や対局。 そして将棋に掛ける想い。 「弱い者」 プロと対局する子供の一戦。 鋭い手を突いてくるので感心するプロだが、なぜだかあり得ない打ち手をやってくる子供。 その心情を察していくプロが辿り着いた答え。 311で将棋が果たした意義を知る。 「ミイラ」の詰将棋の解けない答えも最後に感動するし、「盤上の糸」の後半の意外な事実も面白い余韻。

  • Karl Heintz Schneider

    詰将棋・フェアリー将棋・駒師。様々な角度から将棋が語られている。でも一番面白かったのは普通の将棋の話、第一話「弱い者」。被災地支援所の復興イベントの一環として被災者がプロ棋士と対局する機会を得た。ひとりのあどけない少年は順調に勝ち進みプロ棋士との決勝では、あと一歩で勝ちそうだった。ところが少年は誰もが思い描いた必勝の手を指さず違う手を指し、勝負を長引かせてしまう。少年にはどうしても、そうしなければならない理由があった。その理由と少年の正体を知り愕然となった。

  • 新田新一

    傑作短編集!将棋を主題にした5つのミステリーです。将棋のことはルールをぼんやりと知っている程度だったので、この本を選んだのは失敗だったかもと思ったのですが、それは違いました。どんでん返しの巧さに舌を巻くばかり。どんでん返しと言っても単なるミステリーの技巧ではなく、もっと深みのあるものです。大きな経験をしたときに、物の見方が変わることがありますが、そんな感じです。一話の「弱い者」が一番の好み。主人公が対戦した棋士には、あっと驚く秘密がありました。それを知ったときに感動が込み上げてきます。

  • カブ

    将棋にまつわる5つの短編集。将棋は全くわからないが面白く読めた。将棋を知っていたらもっと楽しめたかもしれない。どの話も良かったが特に最後の「恩返し」が好き。

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