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火のないところに煙は

芦沢央

User Review :4.0
(2)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784103500827
ISBN 10 : 4103500824
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2018
Japan

Content Description

作家がある怪異を小説にした時、誰にも予測できない恐怖の連鎖が始まった――戦慄とどんでん返しの波状攻撃が癖になる暗黒ミステリ。

【著者紹介】
芦沢央 : 1984年東京都生まれ。2012年『罪の余白』で第3回野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー。2017年『許されようとは思いません』が第38回吉川英治文学新人賞の、2018年「ただ、運が悪かっただけ」が第71回日本推理作家協会賞短編部門の候補になった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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まるで作者が主人公であるかのような構成に...

投稿日:2021/04/18 (日)

まるで作者が主人公であるかのような構成になっていて、リアル感があります。 それぞれ別個の話と思われた話が全て最後につながって、ぞくっとするような怖さを感じました。

とらばたー さん | 北海道 | 不明

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怖さが脳にこびりつく本。突拍子もない幽霊...

投稿日:2021/04/09 (金)

怖さが脳にこびりつく本。突拍子もない幽霊がでてきたわけでもなくどこにでもありそうな日常なのも怖い。意図的に歯切れの悪い終わり方になっている点も怖い。おそろしい本です

ゆべし さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    読メで評判なので、図書館に予約してようやく読めました。芦沢 央、初読です。日常の怪奇譚、連作短編集、そこはかとない恐怖が味わえます。オススメは、タイトルが旧表題作の『妄言』です。

  • 青乃108号

    【リング】を読んだ時は心底怖かったのを憶えているが、それに匹敵する怖い本だった。六話から成るルポルタージュを模した作品。あたかも実話であるかの様な語り口だけれど、まさか本当じゃないよね。本当だとしたら明日俺は車にはねられて死んでしまうかも知れないじゃないか。本の構成上、各話に共通する要素が必用な為、どれも似た印象の話になってしまっているのが残念。五話目の幼くして亡くした子供に霊であっても良いからもう一度会いたい、と願う母親が切なくて印象に残った。あまり長い事手元に置くと不幸を呼びそうなので明日返却しよう。

  • ウッディ

    出版社からの依頼受けて執筆した怪談小説からつながっていくホラーミステリー短編集。新しい形のホラーでした。実在の新潮社から執筆を依頼される所から始まるドキュメンタリー仕立て、「染み」で出てくる血のような汚れが実際の本の装丁にもあるなど、実話なのではというリアリティを感じさせる怖さがあります。不可解な出来事に対し、一旦それなりに納得のいく原因が提示され、解決したと思わせておいて、次なる不幸が起こるといった恐怖を煽る仕掛けもあり、最終章でそれまでの伏線も回収され、上手い構成だと思いました。面白かったです。

  • bunmei

    初読みの作家さんでしたが、めざすはスティーブン・キングというだけあり、本作も、暑い夏の夜にヒンヤリするにはピッタリの怪談話。ついつい後ろを振り向いて確認してしまいます。決してお化けや幽霊が出で来るのではなく、どこにもあるような日常生活の闇がテーマとなっているところが、かえって怖さを増しているのかもしれません。【染み】【お祓いを頼む女】【妄言】【助けてって言ったのに】【誰かの怪異】の5つの怪異譚を経て、最終章の【禁忌】で、それまでの5話が回収されますが、それらが繋がった時、怖さも頂点に至ります。

  • Yunemo

    読み出しで著者のルポ作品かとの思い違い。何なのこれって。5編の作品が最終話ですべての繋がりに、それぞれの怪異の周囲に興味深い謎があり、読了してもモヤモヤとした蟠りが胸の奥底に張り付いたままに。結局小花柄のチュニックを着たおばさんが分からぬまま、謎のまま、だからこその恐怖感が残ったままで。現実に、何気ない係わりが縁となっての機会は多いもの。良きにつけ悪しきにつけ、現代の今でも自身の周りでおこってること、なんてことを想いながら。表題を何故「妄言」に改題したのかな。芦沢作品8作、どの作品分野でも惹かれたままに。

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