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悪いものが、来ませんように(仮)角川文庫

芦沢央

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041044421
ISBN 10 : 4041044421
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2016
Japan

Content Description

助産院に勤める紗英は、不妊と夫の浮気に悩んでいた。彼女の唯一の拠り所は、子供の頃から最も近しい存在の奈津子だった。そして育児中の奈津子も、母や夫、社会となじめず、紗英を心の支えにしていた。そんな2人の関係が恐ろしい事件を呼ぶ。紗英の夫が他殺死体として発見されたのだ。「犯人」は逮捕されるが、それをきっかけに2人の運命は大きく変わっていく。最後まで読んだらもう一度読み返したくなる傑作心理サスペンス!

【著者紹介】
芦沢央 : 1984年東京都出身。2006年千葉大学文学部史学科卒業。12年『罪の余白』で第3回野性時代フロンティア文学賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 青乃108号

    また、この類いの本にあたってしまった。多いなぁ。この類いの本では、この類いであるばっかりにどうにも奥歯に物が挟まった様な、肝心なところはぼやかした様な書き方がされるので読んでいて段々ストレスを感じてくる。この類いの本は、ぼやかしてあいまいに書く事でごまかしていた核心部分をようやく終盤になって明かしてくれるわけだが何かもう、ちょっとこの類いの本は遠慮したい。二度読みを強いて来る姿勢からして好きでない。答え合わせの為の二度読みなんかしたくない。ストレスなく読めて一読ですっきり満足できるそんな本を読みたいのに。

  • ミカママ

    【KU】那覇よりの機中にて。人気作家さんながら初読み。子育てのストレスについての描写はよかった。グイグイ読ませはするが、これはナイわ。「なっちゃん」て。読者を騙すことのみに焦点当ててる手法にゲンナリ。まぁもう読まない…かな。

  • さてさて

    『おねえちゃんたちは共依存なんかじゃないんです』。そんな風に証言される奈津子と紗英という二人の女性に交互に視点を切り替えながら展開するこの作品。そこには“最後まで読んだらもう一度読み返したくなる”という謳い文句が伊達ではない”騙される快感”に浸らせてくれる物語がありました。”サスペンス”らしい文章表現に魅せられるこの作品。騙されないぞ!と息巻いても騙されてしまう現実に芦田さんの緻密な物語設計を感じるこの作品。次こそは騙されないぞ!と思う一方で、”騙される快感”から抜け出せなくなるようにも感じた作品でした。

  • イアン

    ★★★★★★☆☆☆☆ 芦沢央のタイトルが長いシリーズ第1弾。不妊に悩む紗英とその良き相談相手である奈津子の視点で物語は進行する。帯に「99%の人が読み返す」と謳ってあるとおり、終盤まである事実≠ェ巧妙に隠されており、それが分かると違和感のあったいくつかの模写が実は伏線だったと気付く。この部分が事件の本筋に絡んで来ないのがやや惜しいけど、叙述トリック好きなら読んで損はないかも。ただ、叙述モノだと知って読むと驚きも半減なので、未読の方は帯を外して書棚に2年程寝かせた後に読み始めることをお勧めします。

  • 夢追人009

    芦沢央さんの名作の呼び声が高い巧緻なミステリ長編第2作です。実は恥ずかしながら私は最近になって漸く著者が女性なのだと知りました。そう言えば歌手の一青窈さんも名の読みが「よう」でしたね。本書は不吉な題名からホラー小説かなと思っていましたが全く違っていて、その巧妙な仕掛けと驚愕のどんでん返しに唸らされましたね。私は特に第2章の紗英と鞠絵と奈津子と梨里がファミレスで会するシーンが巧いと思いましたし、やはり「なっちゃん」「紗英」という互いの呼び名が全てでしたよね。私は読後に湊かなえさんの短編集を思い出しましたね。

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