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僕の神さま

芦沢央

User Review :3.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041097786
ISBN 10 : 4041097789
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2020
Japan

Content Description

僕たちは何か問題が起きると、同級生の水谷くんに相談する。みんなから頼りにされる名探偵。彼が出す答えに決して間違いはない。だって水谷くんは「神さま」だから。夏休み直前、僕と水谷くんは同じクラスの川上さんからある相談を受ける、それは…。少女のため、2人が取った行動とは―小学生の日常に起きた、残酷で切ない連作ミステリー。

【著者紹介】
芦沢央 : 1984年東京都生まれ。出版社勤務を経て、2012年『罪の余白』で第3回野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー。17年『許されようとは思いません』が第38回吉川英治文学新人賞の、19年『火のないところに煙は』が本屋大賞、第32回山本周五郎賞の候補になった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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小学生の日常で起きる連作ミステリーです。...

投稿日:2021/03/16 (火)

小学生の日常で起きる連作ミステリーです。どのお話も、ぐっと胸に迫るものがあり、ストーリーの展開も魅力的です。目をそらしたくなるような、人間の心の本質や、嫌なところを描いています。そこから、今の社会や、自分のことを見つめ直せたように思います。

はれ さん | 島根県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • しんたろー

    小学校5年生の佐土原クンの目線で、頭脳明晰な水谷クンの名推理を描いた4編+エピローグ構成の連作短編。「あの芦沢さんが子供主人公の話?」と読む前は懐疑的だったが、著者らしいブラック&ビターな味付けで、切れの良い日常&青春ミステリが活き活きと描かれていた。いかにも小5の佐土原クンと小5とは思えない水谷クンの組み合わせも定番ながら効果的だし、同級生・川上さんの儚く切ない存在も効いている。エピローグでドンデン返し的に伏線回収をしているのも良かった。贔屓の芦沢さんとしては「中の上レベル」だが、続編を期待したい佳作。

  • Yunemo

    水谷君、小学5年生ですよ。こんな設定にしていいの。自身もそうであるように佐土原君が普通の小5と考えてしまいます。でも自身、自分の狡さに悩みましたかね、と問われればちょっと恥ずかしい想いに。水谷君の思考方法を現実的に考えると何となく落ち着かないザワザワ感ばかりが自身にまとわりついて。まだまだ世間を知らないはずなのに、まるで経験済かのような指導力、その方法。川上さんへの対応はまさにその通り。例えば、10年後20年後の水谷君と佐土原君はどういう大人になってるのか、著者の感性で描いていただきたいとの想いが募って。

  • ムーミン

    とても考えさせられたし楽しめた作品でした。

  • イアン

    ★★★★★★★☆☆☆小学生の視点で綴られる連作短編集。見た目は子供、頭脳は大人な名探偵・水谷くんと僕≠ヘ、同級生の川上さんのある相談に乗るうちに、裏に潜む恐ろしい事実に気付き始める…。のほほんとした猫ミスで始まり徐々に不穏な空気を纏っていく様子は、まるで朝は晴れていた空に徐々に暗雲が立ち込めていくよう。アレルギーの正体や騎馬戦の戦術といった軽めの謎から、児童虐待や呪いといった重めの謎まで、ややこじつけ気味の印象は受けるものの、小学生とは思えない推理に感心する。タイトルは短いのに芦沢央らしさを感じる作品。

  • いつでも母さん

    「神さま」と呼ばれる小5の水谷君と僕・佐土原の関係が、実はちょっとずつ変化する心の動きが堪らない。こんな小学生いる?水谷君が凄すぎなのだが、僕は僕で自分の内面と向かい、気付き、自己を確立していく姿にいつかの私や友の姿がダブりそうで切なくなる。『自我の目覚め』は早すぎても遅すぎても難しい。残酷で苦しい現実に直面した時どうしてきた?受け入れるのは簡単じゃないよね。誰かの人生を背負うなんて今はまだ早すぎるよ。今回も芦沢央にやられた感じ。この読後感は『クセ』になる。

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