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いずれ我が身も

色川武大

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122043428
ISBN 10 : 4122043425
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2004
Japan

Content Description

育ってしまうのは外側だけにして、内実は不良少年のまま一生を終えたい。葬式だってシャレのつもりでうんとにぎやかに遊んでしまいたい―変化を嫌い、外側の飾りを嫌って無頼に生きた男の晩年のエッセイ。

目次 : いずれ我が身も/ 雑木の美しさ/ ばれてもともと/ 養女の日常/ たったひとつの選択/ 血の貯金、運の貯金/ 霊柩車が欲しい/ 年を忘れたカナリアの唄/ やや暗のナイター競馬/ 高校生の喫煙〔ほか〕

【著者紹介】
色川武大 : 昭和4年(1929)、東京に生まれる。東京市立第三中学校を中退。その後、賭場などを放浪する。昭和36年、「黒い布」により中央公論新人賞を受賞。昭和52年、「怪しい来客簿」により泉鏡花賞、昭和53年、「離婚」により直木賞、昭和57年、「百」により川端康成文学賞、昭和63年、「狂人日記」により読売文学賞をそれぞれ受賞する。阿佐田哲也の筆名による作品には、「麻雀放浪記」「新麻雀放浪記」など多数がある。平成元年(1989)、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • こばまり

    【再読】病気自慢が物悲しい晩年のエッセイ。ナイター競馬のお伴に若き日の伊集院静氏の姿が。いねむり先生だ。「上野で警視総監がオカマに殴られ」の記述に先頃読んだ唐十郎氏の「下谷万年町物語」は実話を題材にしていたと知る。

  • やまちゃん

    「うらおもて人生録」に癒され、以来氏の著作をたまにぽつりと読んでいます。いろいろな思いや日常の出来事を淡々と語る。みんな来いよ寛げよと言っているようで、ものごとをなめてはいけないよともぽつりと教えてくれる。

  • ホークス

    色川武大(阿佐田哲也)晩年のエッセイ集。人間なんてそんなもんだよ、格好をつけてどうするんだよ、と言われている気がする。最近思うのは、麻雀放浪記の登場人物、坊や哲(著者自身がモデル)、ドサ健、出目徳等のタイプは、今もどこにでも居ると言うこと。ただちょっと世の中の金回りが良いために、柄にも無くお行儀よくしているだけで、条件が揃えば、いつでも無頼の本性を現す筈なのだ。その点では男も女もないし、育ちすら関係ない。そんな風に考える自分も、まともかどうかはわからないが。

  • Nabe

    エッセイ。時代も考え方も普段は交わらない人の人生を垣間見た気がする。

  • 方々亭

    色川武大は信用できる。ってのはこちらの勝手な思いなのだけれど、そういう思いが常にある。子供の頃の劣等感とか疎外感から出発して、それに向き合いながら身を処してきているのを示してくれている。自分を大きく見せようなんてところが全くない。読むといつも、いてくれてありがとうってな心持ちになる。そういう作家。

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