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ISBN 10 : 4000246917
Content Description
サンスクリット語などインドの言葉が原語であった仏典は、中国の文字や言葉に翻訳されて伝わることにより、東アジアの文化的基層となった。鳩摩羅什や玄奘ら、高僧たちの翻訳理論とはいかなるものか。どのような体制で、どれくらいのスピードで行われたのか。中国に無かった概念をどう訳したのか。さらに、中国で作られた、「偽経」とは?仏典の漢訳という、人類の壮大な知的所産を、専門外の読者にもわかりやすく解説した、初めての本。
目次 : 第1章 漢訳という世界へのいざない―インド、そして中国へ/ 第2章 翻訳に従事した人たち―訳経のおおまかな歴史/ 第3章 訳はこうして作られた―漢訳作成の具体的方法と役割分担/ 第4章 外国僧の語学力と、鳩摩羅什・玄奘の翻訳論/ 第5章 偽作経典の出現/ 第6章 翻訳と偽作のあいだ―経典を“編輯”する/ 第7章 漢訳が中国語にもたらしたもの/ 第8章 根源的だからこそ訳せないもの/ 第9章 仏典漢訳史の意義
【著者紹介】
船山徹 : 1961年生。1988年京都大学大学院文学研究科博士後期課程中退。現在、京都大学人文科学研究所教授。アメリカのプリンストン大学宗教学部、ハーヴァード大学神学部、オランダのライデン大学等において客員教授を歴任。中国中世仏教史とインド仏教知識論を中心に、仏教史を多角的に研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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