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女人太平記

羽生飛鳥

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569859552
ISBN 10 : 4569859550
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
August/2025
Japan

Content Description

足利尊氏はなぜ、仲が良かったはずの弟を殺したのかーー西園寺家当主の母の視点から、足利直義の死の謎を解く、歴史ミステリー小説。

【著者紹介】
羽生飛鳥 : 1982年、神奈川県生まれ。上智大学卒。2018年、「屍実盛」で第15回ミステリーズ!新人賞を受賞。21年、同作を収録した『蝶として死す 平家物語推理抄』で第四回細谷正充賞を受賞。歴史小説と本格ミステリの融合を追求する新鋭として知られ、児童文学作家としても活躍している(齊藤飛鳥名義)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • パトラッシュ

    愛する男と結婚し平穏な未来を疑わなかった公家の娘が、鎌倉幕府滅亡から建武の新政に至る激動期に巻き込まれあがき続けるドラマ。夫は後醍醐帝暗殺未遂容疑で処刑され、夫を密告し死に追いやった義弟に家を追われ、最悪の状態で息子を生むという壮絶さ。亡夫の遺志を継いで足利尊氏と協力して息子を嫡流としたが、今度は尊氏と弟直義の対立で起こった観応の擾乱を目撃する。兄弟仲の良し悪しに翻弄された生涯の果てに、本当は弟を愛していた尊氏の人間性を悟る結末は感動的。太平記を女の視点から見ることで、男の身勝手な愚かさ故の悲劇が浮かぶ。

  • さつき

    南北朝時代を生きた日野名子が主人公。帯にあるような足利尊氏と弟直義の物語と名子の人生がどのように交差するのかドキドキしながら読み進めました。悲劇に見舞われた名子が、逃れられない悲しみ憎しみからどのように立ち直るのか。その様子には時代が変わっても人間は同じに違いないと思わされ、とても心を揺さぶられました。

  • まえぞう

    太平記ものですが、他とは違って、関東申次の西園寺公宗に嫁いだ日野君子の目から描かれているところがユニークです。足利尊氏は本当に難しい人で、ここでは弟、直義への愛で整理していますが、これも少し違うように思います。極楽征夷大将軍を読んだ時も、この時代を再度大河ドラマで取り上げて欲しいと思いましたが、波乱の人生をおくられた光厳天皇を主役でいかがでしょうか。

  • 田沼とのも

    「一人きりの所在ない時間も、読書にあてると、俄然充実したひと時へと変わる。」読書好きにはたまらない一文が秘められていた。本好きが縁で魅かれ合う公宗と名子の初々しい交流が、ベタだけど微笑ましい。 足利将軍家御台所を7人、それ以外にも将軍生母を2人輩出している日野家。日野家の由緒をよく知らなかったが、18代資名とその娘の名子と、尊氏直義兄弟の因縁を本作で初めて知って、興味深く感じた。こんな目線の太平記、日野家の娘から見た足利兄弟という視点もあったのか、と新鮮に歴史を感じられる。「竹むきが記」にも興味が湧いた。

  • ガットウ

    ★★★★4.0点。初読み作家さん、格調のある独特な世界観の作品でした。

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