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戦後文学を読む 講談社文芸文庫

群像編集部

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062903059
ISBN 10 : 4062903059
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
奥泉光 ,  

Content Description

第二次大戦後の極限状況のなか、戦争と戦後社会への峻厳で実存的な眼差しで描かれた“新しい文学”は、「いまなお最も批評性が高い」(奥泉光)小説群である。野間宏、武田泰淳、梅崎春生、大岡昇平、小島信夫ほか戦後派の代表作を、現代文学を牽引する作家・評論家たちが、「群像」の「創作合評」形式で読み、論じ合う。終戦から七十年を経て浮き彫りになる、戦後文学の精神とは。

目次 : 序章 なぜ今「戦後文学」か/ 1章 野間宏を読む/ 2章 武田泰淳を読む/ 3章 椎名麟三を読む/ 4章 梅崎春生を読む/ 5章 大岡昇平を読む/ 6章 石原吉郎を読む/ 7章 藤枝静男を読む/ 8章 小島信夫を読む/ 9章 大江健三郎を読む/ 終章 「戦後文学」と現在

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 佐島楓

    この中で紹介されている作家では、武田泰淳、大岡昇平、小島信夫、大江健三郎くらいしか読んでいなかった。現代作家による合評という形をとっているので、この作家はこういうところに注目するんだなという発見があって、文学ファンにはたまらない。また、戦後文学者の体験の厚みを感じ取れるので、作品にはできるだけ直に当たってみたいと思う。購入して読めてよかった一冊。

  • みっちゃんondrums

    恥ずかしながら紹介されている作品を一つも読んでいないのだけれど、ほかならぬ奥泉せんせーと、論じ合うそうそうたる作家たちの名に惹かれて読んだ。戦後文学というジャンルは、一部の文学好き以外の一般読者からは忘れられようとしているのかもしれない。全作品が難解そうなのだが、合評が面白くて、やはり読みたくはなる。とともに、論じている作家たちの感性とか論理性とか文体なども感じられて、読み応えがあった。たとえば椎名麟三を論ずる辻村深月さんが、女にはギャルとギャルじゃないのがいて、誰もギャルには勝てない、など。→以下メモ

  • アヴォカド

    いい企画だと思う。戦後文学にあまり触れないまま作家になっておられる若手作家は少なくないんじゃなかろうか。ここに登場している若手作家の方々の読みは、それぞれ面白い。どんな作品も「未来の読者による再評価や忘却の試練」から逃れることは出来ないのだから、この企画、定期的に続けていったら面白いんじゃないかと思う。そしてまた今の若手作家たちも例外なく、この後「未来の読者による再評価や忘却の試練」にさらされていくわけです。。。

  • どら猫さとっち

    様々な作風で読者を魅了する奥泉光が、戦後に発表された作家の作品を取り上げて、現在活躍している作家たちと語り評する、興味深い一冊。野間宏から大江健三郎まで、作品をと通して語っていくと、その背景や奥行きが見えて、読みたくなる作品が増えて、現在とリンクしている箇所があり面白い。現在の文学に飽きている方には、是非本書を手に取ることをすすめたい。

  • きじねこ

    ほとんど読んでない作家達について、ほとんど読んでない作家達が語っている、が、ホストが奥泉光ならば絶対面白いはず!と購入。大当たり。とても良かった。 面白い本はたくさんあるのだから再読ばかりしてる場合じゃないな、としみじみ思う。仕事がバタバタで、当分はベビーなものを楽しむ心の余裕がないのが残念だが、とりあえず武田泰淳と大江健三郎はぜひ読もう。 しかし大岡昇平の経歴はいつ見ても笑っちゃうくらいすごいな。小林秀雄にフランス語の家庭教師してもらってその縁で中也を紹介されて、京大に入って召集されて『俘虜記』って。

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