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彼女はそこにいる

織守きょうや

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041134511
ISBN 10 : 404113451X
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2023
Japan

Content Description

中学生の茜里は引っ越してきた中古の一軒家で怪現象に見舞われる。知らない髪の毛が落ちている。突然テレビが消える。花壇に顔の形の染みができる。ささやかでも気になることの連続に戸惑う茜里。彼女がある夜カーテンから覗くと、庭に見知らぬ男性の姿が―。『あの子はついてない』不動産仲介業者の朝見は、フリーライターの高田に「曰くつきの物件」を紹介してほしいと頼まれる。次々に貸借人が入れ替わる家の話をしたところ、「内覧したい」と言い出した高田。押し切られて向かったのは、最近まで中学生の娘と母親が暮らしていた一軒家で…。『その家には何もない』「二年前、ここに死体を埋めた」新たな住人は語り始める。この家で起こった「ある事件」について。『そこにはいない』

【著者紹介】
織守きょうや : 1980年イギリス・ロンドン生まれ。2013年『霊感検定』で第14回講談社BOX新人賞Powersを受賞しデビュー。15年『記憶屋』で第22回日本ホラー小説大賞読者賞を受賞し、同作は映画化もされた。21年『花束は毒』で第5回未来屋小説大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • パトラッシュ

    目に見えない霊よりも、現実に生きている人の恐ろしさが迫ってくる。入居者の居つかない一軒家を巡り、母子家庭の少女や不動産業者、近所の住人に怪奇マニアらが理由を探っていく。いないはずの女性が見えるという共通項で展開する物語はホラーテイストだが、第1話では超自然な恐怖は感じられず、オーソドックスな怪奇の館物に比べ微妙な違和感が漂ってくる。第2話で人の手が入っていたのが見えてきて、最終話に至って「館に魅せられた人の狂気」が明らかになる。人は誰も心に闇を抱えるが、他言できない秘密に支配された闇こそ最大の恐怖なのだ。

  • ちょろこ

    ミソはそこ⁇の一冊。居るの?居ないの?どっちなの⁇ストーリー展開からある程度の予想はつきやすいけれど、ぞくッと感もそれなりに盛り込まれていたホラーミステリだったかな。一話目から三話目まで順序よくリードされる構成。一話目は怪異てんこ盛りで震えさせながらの、違和感が導く案の定と残る怪異のモヤモヤ。二話目はそのモヤモヤがテキパキと処理されていく感じ。そして三話目へ。滑らかな導きがもたらした真相に理解不能、身勝手さを感じたところに突然それは来た。このストーリーのミソはそこ⁇そこだったのか。これ、一番嫌なパターン。

  • タイ子

    3つの連作短編集。織守作品なのでもっとホラーミステリなのかと思ったら意外に軽い作品でした。予想通りに進展しながら、少し予想外の方向に寄り道したり・・・。一軒の家で起こる不思議な現象。そのためなのか、借主が次々に変わっていく。電波が途切れるようになったり、家族以外の髪の毛が落ちていたり、花壇が人の顔ように色が変わっていたり。最初の人形の話はホラーっぽくてゾワリとする。最終章で分かってくる身勝手極まりない事実にゾッとするよりムカッとする。こんな人間心理が幽霊より余程怖いわ。

  • まちゃ

    「人が居つかない家」に纏わるホラーミステリ。暑さを忘れさせてくれるような読後感を期待しましたが、そこまでではありませんでした。第1話はホラーテイストでしたが、それ以降は第1話の怪異の謎解き。何かに執着する人間が一番怖い。

  • yukaring

    ある一軒家で続く怪現象。"その家"に関わる人々の目線から語られる事実が繋がった時に浮かびあがる衝撃の真相。さすが織守さんらしい一筋縄でいかないホラーミステリ。新しい家に引っ越した母娘。しかし家の中で見つかる髪の毛、勝手につくTV、花壇の顔の形のしみ、何度捨てても戻ってくる人形の謎『あの子はついてない』曰くつきの物件を探すフリーライターに"その家"を紹介させられた不動産屋の不思議な体験『その家にはなにもない』"その家"の新たな住人が驚きの真相を語る『そこにはいない』など静かにゾクッとさせられる物語だった。

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