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孫の孫が語る藤原道長 百年後から見た王朝時代

繁田信一

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784642084246
ISBN 10 : 464208424X
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2022
Japan

Content Description

必ず北向きで手を洗い、鼻は真っ赤―。平安朝で栄華を極めた藤原道長の知られざる姿は、孫の孫にあたる藤原忠実の談話集により今に伝わった。道長の家族や周囲の人々のふるまいにも触れ、百年後から見た王朝時代に迫る。

目次 : 第1章 一人の貴族男性としての道長―道長をめぐる昔語り その一/ 第2章 為政者としての道長―道長をめぐる昔語り その二/ 第3章 家長としての道長―道長をめぐる昔語り その三/ 第4章 有職故実家としての道長―道長をめぐる昔語り その四/ 第5章 堂々たる関白としての頼通―道長の子供たちをめぐる昔語り その一/ 第6章 意外性に満ちた人物としての頼通―道長の子供たちをめぐる昔語り その二/ 第7章 頼通の政敵としての教通・頼宗―道長の子供たちをめぐる昔語り その三/ 第8章 摂関家の神母としての彰子―道長の子供たちをめぐる昔語り その四/ 第9章 道長の政友たち・道長の政敵たちをめぐる昔語り/ 第10章 道長を支えた名人たちをめぐる昔語り/ おわりに 孫の孫が語る藤原道長

【著者紹介】
繁田信一 : 1968年東京都に生まれる。現在、神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、同大学国際日本学部非常勤講師、博士(歴史民俗資料学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 六点

    今年最初の読了本。つぶやきで「こんなん面白いに決まっている」と、断言できるだけのものがあった。藤原道長の玄孫(孫の孫)の藤原忠実が、保元の乱に破れ権力の座から追われた後、家臣に語った談話が、家臣の日記によって記録されたものである。そのような時代から摂関期を振り返るとは、また、趣の深さを感じてしまう。本来記録されないはずの情報が、二次史料としての家伝になって後世に伝わり、このようなマニアックな本に結実したのである。本朝の文運、洋々たるかな前途であることだと思った事であることだよ。

  • kokada_jnet

    王朝時代の人たちの妙ちきりんな生活ぶりを書いてきた繁田先生だが。今回の20冊目の著書は、保元の乱の敗者である藤原忠実が、祖父の祖父にあたる道長(およびその息子の頼通)について、家に残された言い伝えをもとに語り残したエピソード集で、下世話なお話が連発して楽しい。当時の、生活の仕方や人間関係についても、丁寧な説明・解説がついている。面白くて、かつ、読んで視野が広がるという、相当にハイレベルの本。

  • Toska

    我々からしてみれば祖父の祖父など異世界の住人にも等しい存在だが、血筋が何よりも大切な平安貴族の間では自ずと事情が異なる。まして、藤原道長の「孫の孫」忠実は摂関家がかつての輝きを失い始めた時代の当主だから、偉大なご先祖様に寄せる思いも強かったのだろう。どんな些細なことでも高祖父や曽祖父の事績を語り伝えようとする執念。同時代の記録とは一味違う、こんな史料もあるのだと感心させられた。

  • 若黎

    意外にも藤原頼通についても結構なページが割かれていました。惣領でおとなしめのおぼっちゃまのイメージがありますが、なかなかの癇癪持ちだったとか、忠実の憧れの人だったとか、面白く読めました。また、赤い鼻の道長ってホント?赤赤赤紫の衣装の道長についても書いてあり、今まで見たことない道長の姿がでてきて、自分では読めない資料の記述をわかりやすく紹介してもらえるのがいいですね。

  • どりーむとら   本を読むことでよりよく生きたい

    「なぜ100年くらい前のご先祖さまの話を言い伝えたのか、考えながら読んだ。道長の子どもの頼通が娘の寛子に話した事を、同じく頼通の息子師実の孫忠実が聞いて、それを忠実の側近が書き留めたという。私は100年前の先祖の写真を見たことはあるが、面識はない。私の曽祖父のことは、これから生きる子孫のための教訓として語られることはあったかもしれないが、私は覚えていない。伝えておく必要は特になかったのか。道長の時より藤原本家の方が陰りが出た、なぜ道長が栄華を極めることができたかを伝えようとしたのだろうか。

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