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満州事変 政策の形成過程

緒方貞子

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784006002527
ISBN 10 : 4006002521
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2011
Japan

Content Description

一九三一年九月一八日、柳条湖の鉄道爆破をきっかけに勃発した満州事変。事件はいかにして引き起こされ、なぜ連盟脱退にまで至ったのか。関東軍と陸軍中央部、政府指導者のせめぎあいは、日本の政策と国際関係をどう変容させていったのか。満州事変の背景・展開・影響を克明に分析した記念碑的な著作。

目次 : 第1部 背景(満州における日本権益の擁護と拡大/ 国内危機と革新運動の発展/ 関東軍および在満日本人の満州問題解決策)/ 第2部 事変の展開(奉天事件と戦線の拡大/ 関東軍の満蒙問題解決策の変遷/ 関東軍独立と十月事件/ 北満攻略論争/ 関東軍と満州国の独立)/ 第3部 影響(満州事変と政党政治の終末/ 満州事変と外交政策の転換)

【著者紹介】
緒方貞子 : 1927年東京生まれ。聖心女子大学文学部卒業。カリフォルニア大学バークレー校で政治学博士号を取得。上智大学教授などを経て、1991年から10年間、第八代国連難民高等弁務官を務める。2003年より独立行政法人国際協力機構理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 飯田健雄

    約2ヶ月かかって読了。満州事変は、なぜ起こったか。非常にバランスよく描かれている。今年、読んだ中で一番の本。 1966年刊行だから、私が20代の時に読めば、相当の影響力を私に与えただろう。しかし、当時、この本に惹きつけられるほど、自己の知識がなかった。これは、くやしい。やはり、満州事変が起こったのは統帥権の独立があったからだと思う。この意味で、憲法改正は、憲法の解釈によって、予想もしない法律を生んでいくという事を改めて、この著作から知ることもできた。よく30代で、これだけの 事を書けたなという思いもある。

  • はちこう

    ウクライナのニュースを目にする中、複雑な気持ちで読ませていただいた。ロシアによるウクライナ侵攻と満州事変の違いとして、満州事変は関東軍による暴走であり日本政府としては国際社会への配慮から不拡大方針であったことが挙げられる。しかし犬養毅の暗殺後、国内の世論も満州国の承認へと傾いていく。張作霖爆殺事件や上海事変、五・一五事件等の重要な出来事についての記述が駆け足気味なのは残念だが、当時の政策や世論がどう形成されていったのかに紙幅が割かれており、これはこれで興味深い内容だった。

  • masabi

    【概要】満州事変を契機とした外交政策の転換過程を叙述する。【感想】政府と軍の対立、軍内部での中央と関東軍の対立を軸にする。三者の間で満州権益の護持は一致し、作戦の規模や時期が問題だったのが、一転し関東軍が既成事実を積み上げるなかで現状追認に終始する。満州事変自体は満州国建国を以て終息するが、政党政治の崩壊・軍部の政治勢力化、国際連盟の脱退とその後の転換点となった。不況下で社会や経済上の問題を解決する一手に満州開発が脚光を浴びて国民から支持され、政府はより安全な代替案を提示できなかった。

  • かんがく

    国連難民高等弁務官として有名な著者が書いた、満州事変研究の名作。現在の満州研究に大きく影響を与えていることがよくわかる。今までこのテーマについては何冊も読んできたので、新たな知識を入れるというより全体を整理することに役立った。国内の改造運動と関東軍の軍事作戦を、軍部と政党政治と国際社会の面から見る。

  • Hiroshi

    本書は国際連合難民高等弁務官を勤めた著者が1963年(昭和38年)にカリフォルニア大学バークレイ校に提出した博士論文である。犬養毅を曾祖父にもち芳澤謙吉祖父にもつ著者だ。出版前の『片倉日誌』や『木戸幸一日記』の原本を当たっているのがわかる。注には頁でなく日記の日付で示されている。著者は聖心女子大卒業後にジョージタウン大学で国際関係論、東大の岡義武教授の下で近代日本政治外交史等を学んでいた。博士論文の題目として、日本外交史上の問題であり、敗戦の原因を解明する糸口になるようなケースを選びたいと考えていた。

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