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聖女の論理、探偵の原罪 ハヤカワ文庫ja

紺野天龍

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150316044
ISBN 10 : 415031604X
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2025
Japan

Content Description

かつて信者が集団で自殺した宗教団体「科学の絆」に潜入した探偵の新道寺。聖女の天祢の〈万象観〉による事件解決を目にするが。

【著者紹介】
紺野天龍 : 第23回電撃小説大賞に応募した「ウィアドの戦術師」を改題した『ゼロの戦術師』で2018年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • さっちゃん

    自堕落な生活を送る元高校生探偵の新道寺は、かつて複数の信者により教祖が惨殺され、容疑者の信者達が集団自殺した宗教団体「科学の絆」に潜入を試みる。しかし企みがバレて教団の聖女・天祢の付き人として雇われることに…。/天祢は「〈夏への扉〉事件」「氷結魔法事件」「量子テレポーテーション事件」を物事を見通す〈万象観〉を使って解いていく。トリックなどに目新しさはなく予想できるが、それも最後の種明かしで読者も解かされていたことに気付く。ラストのドラマチックな謎解きシーンは大好物で追い詰めていく過程に大興奮の一気読み。→

  • よっち

    かつての名探偵・新道寺浩平が、ある雑誌編集者の依頼で以前信者の集団自殺で世を震撼させた宗教団体〈科学の絆〉へ潜入するミステリ。「万象観」の力で信者の悩みに応える教団の聖女・聖天祢。図らずも教団に雇われた新道寺が、マイペースで口も達者な天祢に振り回される一方、周囲で頻発する殺人事件の密室やアリバイ、死体移動トリックを万象観で解決していく展開や、新道寺が再び探偵の矜持を取り戻していく姿は印象的でした。対照的な2人の関係性や伏線を一気に回収して壮大な反転劇へと繋がる熱いストーリーと結末はなかなか良かったですね。

  • geshi

    多重解決やりたいんだろうけどクオリティが低く、帯に書かれた「言いたいことはいろいろあるが」がうかがい知れる。ライトな感覚で読める探偵の復活の物語として、良きにつけ悪きにつけ意外性が無い。『〈夏への扉〉〜』は一読でトリックも証拠も分かってしまう。『氷結魔法事件』はロジックのホップ・ステップまでは良かったのに締めがあまりに脆弱。『量子〜』は一つ前のやつからどうしたって犯人の特徴に目が行ってしまう。ラストでのひっくり返しも伏線なく情報一つで済ませてしまってミステリとしての味わいが足りないなぁ。

  • こゆ

    科学の啓発を教義に掲げる新興宗教の教祖様(聖女)が探偵役を務める異色のミステリ。自分が2世だったからか宗教には抵抗感があるのだが、似非科学が嫌いである意味私も科学を信仰しているので、こんな宗教が実際にあればつい興味を持ってしまいそう。そんな宗教の聖女の付き人となった元名探偵が、殺人事件に次々巻き込まれる。黒幕には割と早めに気づけたけど、トリックはさっぱり。紺野さんのミステリは良い意味でライトで読みやすくトリックも好み。人の信仰心や宗教の必要性についての考察が興味深く、今作も面白かった。

  • イシカミハサミ

    前提として、ミステリーとして しっかり捻りもあって見事な着地をして楽しめた、 というところを明言したうえで、 どうしても舞台が「科学を信仰する宗教団体」というところに ノイズを感じずにはいられなかった作品。 そして、その設定を舞台装置として受け入れると 現代主流になっていそうな“特殊設定ミステリー”に この作品も分類されてしまう(少なくとも自分の中では) というパラドックス。 現代で本格ミステリーをやろうと思うと どうしてもギリギリのラインを攻めるしかないことは とても理解できるところではある。

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