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二つの「この世界の片隅に」 マンガ、アニメーションの声と動作

細馬宏通

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784791770038
ISBN 10 : 479177003X
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

2017年9月『この世界の片隅に』DVD・ブルーレイ発売決定!!

2016年11月、アニメーション版『この世界の片隅に』が公開され、2017年の現在まで、ついに観客動員数は200万人を達成した。「名作」というだけでは飽き足らない。そろそろこの物語について、自由に語ってみようではないか。『この世界の片隅に』の原作マンガとアニメーション版を往復しながら、これらの作品で起こっていることをつぶさに掘り起こしていく。「マンバ通信」での大人気連載に書き下ろしと豪華対談を収録した、ファン待望の分析本。

【著者紹介】
細馬宏通 : 1960年生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了(動物学)。現在、滋賀県立大学人間文化学部教授。ことばと身体動作の時間構造、視聴覚メディア史を研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • akihiko810/アカウント移行中

    『この世界の片隅に』原作漫画〜アニメ映画比較論。印象度A−  原作は何年か前に読んだきりだし、映画は1度観たきりだが、本書を読むことで、『この世界の片隅に』に触れた時のことを思い出す。本書はアニメと原作の差異や、原作で描かれた細かい場面の読み解きなどの考察がされている。原作もアニメもとても綿密に調べられて作られているので、その考察がとても役に立つ。片渕監督と著者の対談では、監督がいかに調べて作られているか(北条家のバケツに原作から推測した住所が書かれていたり)が明かされる。本書は、原作と映画は必読。

  • Akira Kumoi

    あの「介護するからだ」の人間行動学者、細馬宏通先生による「この世界の片隅に」論。原作コミックスを傍らに置きながら、ゆっくり少しずつ読みました。いやもうさすが細馬先生細かいところまでよーく見ていらっしゃる。片渕監督も感嘆するわけですね。

  • kog

    朝ドラ「カーネーション」評で細馬さんを知った。人物の心の機微やその背景を繊細に分析する描写に驚いた。本作を映画館で五回は観た自分の場合、ついその興奮自体を伝えようとしてしまう。細馬さんの語りはずっと静かで細やかだ。爪、まつげ、かまど、書く、笹、紅、こまい、バケツ、しらみ、記憶。物語を構成する細部や、何気ない所作自体の持つ語りを拾い上げ、物語をより重奏的に鮮やかにする。町山さんや宇多丸さんの評論とも切り口が異なる。トリビア与えるのでなく、そこに確実にあったあれとこれをより深く観察して物語の靄を晴らしていく。

  • gu

    具体的な細部に着目し、小さな疑問をおろそかにせず、繰り返し鑑賞して作品の豊かさを繙いていく。優れた批評は読者をその作品へ(再び)駆り立てるという言葉が思い出される。“むしろ、「記憶」の方が主体なのだ。人の意志や意識のあるなしにかかわらず、切れ切れの記憶たちは、人の表情や小さなしぐさを見つけては、ちょうどよいねぐらを見つけるように、そこに宿ってしまう”

  • いちはじめ

    大好きな作品を、大好きな人が熱く語る喜び。アニメ「この世界の片隅に」公開以来、その種の嬉しい驚きはいくつもあったが、本書は、純粋に作品論として素晴らしい。

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