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大江戸綺譚 ちくま文庫

細谷正充

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480439802
ISBN 10 : 4480439803
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

闇深き江戸の町に現れる、妖しくもおそろしく切ない、鬼、あやかし、怪異――名アンソロジストが選りすぐった美しき七つの佳品、時代小説傑作選

【著者紹介】
細谷正充 : 1963年埼玉県行田市生まれ。文芸評論家。編著として時代・歴史小説の文庫アンソロジーを多数編んでいる

木内昇 : 1967年東京都生まれ。2004年『新選組幕末の青嵐』でデビュー。09年早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞、11年『漂砂のうたう』で直木賞、14年『櫛挽道守』で中央公論文芸賞、柴田錬三郎賞、親鸞賞を受賞

木下昌輝 : 1974年奈良県生まれ。2012年「宇喜多の捨て嫁」でオール讀物新人賞を受賞、14年単行本デビュー、15年歴史時代作家クラブ賞新人賞、舟橋聖一文学賞、咲くやこの花賞を受賞

杉本苑子 : 1925年旧東京市生まれ。52年「燐の譜」で『サンデー毎日』大衆文芸賞入選。62年『孤愁の岸』で直木賞を受賞、77年『滝沢馬琴』で吉川英治文学賞、86年『穢土荘厳』で女流文学賞受賞。87年紫綬褒章、2002年菊池寛賞・文化勲章。17年逝去

都筑道夫 : 1929年東京都生まれ。十代から時代小説・推理小説を発表、その後も評論・SFと幅広く執筆。2001年『推理作家の出来るまで』で日本推理作家協会賞、02年日本ミステリー文学大賞受賞。03年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • タイ子

    7人の作家による江戸に生きる人々に忍び寄る不思議な怪異の物語集。既読作品もあったけど、こういうのは何回読んでも面白い。お前は俺の死んだ女房の生まれ変わりだと毎日仕事場の豆腐屋に女を訪ねて来る男。気持ち悪さとうっとおしさに慣れてきたころ男は消えた。女の心に何かを残して(お柄杓)。新選組の沖田総司が食べた人魚の肉がもたらした恐ろしい結果。血に飢え、人肉を求める総司。史実を入れながらのホラー(肉ノ人)。鶴屋南北がうなぎを嫌いになった原因が恐ろしい(鶴屋南北の死)あやかしの世界に取り込まれる人間は儚くも哀しい。

  • がらくたどん

    「奇譚」じゃなくて「綺譚」って言うだけあってやや変化球な妖しさ怖さが七つの物語からキラリと覗く短編集。半分ほどは既読だが同じ本に編まれるとその面白さに一層の光が当たるのがアンソロの楽しさ♪木内昇は得意の職人の一途に乗せて我知らず輪廻の輪の中に組まれ流れる驚きと奇妙な安堵の優しさを、木下昌輝は人魚伝説に絡めとられる新選組の狂気と悲哀を、杉本苑子は理不尽に迫る怨念を四谷怪談に乗せて、都築道夫は事件の謎解きをしながら自身も怪異に惹かれてしまう渡の鬼瓦師が出会った「凶刀」絡みの真の呪いをスリラー調に仕立てて巧み→

  • けやき

    ホラー時代小説のアンソロジー。木内昇「お柄杓」、木下昌輝「肉ノ人」、杉本苑子「鶴屋南北の死」、都筑道夫「暗闇坂心中」、中島要「かくれ鬼」、皆川博子「小平次」、宮部みゆき「安達家の鬼」の7編。木下作品のみ既読。どの作品も面白かった。

  • yamatoshiuruhashi

    時代ものにしてホラー小説のアンソロジー。苦笑しながら読めるもの、人情噺、そして読んだ後にいやらしい恐ろしさが残る話。アンソロジーならではの広がりに満足。都築道夫や杉本苑子に並んで宮部みゆきがあるのも面白い。

  • ひさか

    小説トリッパー 2015年春季号木内昇:お柄杓、2015年7月文藝春秋木下昌輝:肉の人、1990年11月文春文庫杉本苑子:鶴屋南北の死、別冊小説宝石1974年11月号都筑道夫:暗闇坂心中、2011年1月光文社文庫江戸迷宮中島要:かくれ鬼、小説新潮1988年6月皆川博子:小平次、2000年7月角川書店あやし〜怪〜宮部みゆき:安達家の鬼、の7編を2024年10月ちくま文庫刊。幅広い年代から選ばれたホラー系の逸品。細谷正充さんの選択に妙がある。解説も良い。怖い話ばかりなのが良い。

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