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承久の乱研究の最前線 朝日選書

細川重男

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022631428
ISBN 10 : 4022631422
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

承久の乱は、承久3年(1221)に朝廷と鎌倉幕府が武力衝突し幕府が勝利した、日本史上でも画期的な事件である。これにより天皇権力は大きく後退し、鎌倉武家政権の権力が確立された。その歴史的重要性により、古来その研究には多くの蓄積があるのだが、実はこれまでの研究で見落とされていたこと、深く掘り下げられてこなかったことが、課題として多く残されている。本書は、北条政子・義時を中心とした鎌倉前期の幕府政治体制について概説している。朝廷側・幕府側それぞれの乱に関する諸事実、および後世の評価、後世に与えた影響などを再分析・再検討した、研究の最前線である。

目次 : 北条政子と義時―承久の乱と幕府政治体制/ 第一部 京都(新島守―隠岐の十八年/ 後鳥羽院前後の天皇家の「家長」/ 後鳥羽院と上流貴族家との関係を読み解く/ 幕府御家人の京都進出と後鳥羽院の武力編成)/ 第二部 鎌倉(京都占領軍司令官北条泰時/ 北条時房と承久の乱/ 大江広元と三善康信―最強硬派だった二人の文士/ 京都守護伊賀光季の系譜と伊賀氏のその後/ 東国武士の動員をめぐる朝廷と幕府の攻防)/ 第三部 評価(日蓮の語る承久の乱とその周辺/ 明治から戦前における「承久の乱」の研究史/ 後鳥羽院怨霊と鎌倉幕府)

【著者紹介】
細川重男 : 1962年東京都生まれ。立正大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程満期退学。博士(文学)。中世内乱研究会総裁(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • パトラッシュ

    有名な承久の乱には、ドラマや教科書にあるより複雑な事情が秘められていた。後鳥羽院の北条義時追討の院宣が秘密裏に有力豪族へ伝わっていたら、武家側の勝利はなかったかもしれない。当初は対応策が二転三転した鎌倉側は、長老格の意見で京都進撃策に定まった。公家も一致して戦争に賛成ではなく、朝廷に近い御家人は幕府より院を支持した。特に隠岐に流された院の怨霊を鎌倉側が恐れ、鶴岡八幡宮の一角に神として祀っていたとは初めて知った。後世の視点から歴史を一方的に裁断するのは誤りで、当時の人びとが必死に明日を求めていたのがわかる。

  • 通りすがりの本読み

    鎌倉時代研究の雄である細川重男はじめとする複数の歴史学者のよる承久の乱研究のまとめ本。政子を実質的な鎌倉殿とする実朝暗殺後の幕府体制、乱に敗れた後の後鳥羽院の消息(意外と自由に元気)日蓮の承久の乱の考察(何故、神の子孫である院が敗れたのか?正直な人ではなくなったから神仏の加護がなくなり負けた)、戦前は承久の乱をどうとらえていたか(皇国史観が主流の中、三浦周行の考え方には驚く)などが個人的に新知見となり勉強になった。

  • やご

    また、日本史史料研究会監修の「最前線」シリーズを。編者が承久の乱理解のための前提知識として序章を担当し、本編12章を編者を含む10人で分担しています。編者は『鎌倉幕府抗争史』などの著者。本編の担当者の一人に『中先代の乱』の著者が入っています。第一章が首謀者たる後鳥羽上皇。なのですが、「意外にも、乱の前後における院の実像を知ることのできる史料は、きわめて少ない」のだそう。これはたしかに意外。章の内容も少ない史料からどうやって(続く)👉 https://gok.0j0.jp/nissi/1698.htm

  • ままかり

    複数の歴史研究家による承久の乱の評本。鎌倉期の人や明治以降の人は承久の乱をどう捉えていたのか、後鳥羽院は配流されたあと、どう過ごしていたのかを載せいて興味深い。また、日蓮にとって天皇、武士はどういった存在なのかが垣間見える。別個で日蓮の本を読んでみたくなった。ただし全体の内容の半分近くは承久の乱に至った流れのおさらいのようなもので、若干の物足りなさもある。

  • Go Extreme

    https://claude.ai/public/artifacts/2db10e81-33bd-47d9-bb22-6cae5eb4b3a6

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