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ぼくは満員電車で原爆を浴びた 11歳の少年が生きぬいたヒロシマ

米澤鐡志

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784092271661
ISBN 10 : 4092271662
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ぼくの経験した八月六日は、決してぼくだけの特別な経験ではなくて、多くの無名の市民が絵に描いたり、文章に書いたりしていることがわかりました。それがまた、ぼくの見た光景と変わらないのです。共通する悲しさや苦しさがたくさんあるのです。生き残ったぼくは、あの日、広島で体験したことを語り続けなければならない、そして、本にして残しておき、これから先も多くの人に読んでもらいたいと思ったのです。(「あとがき」より)

目次 : 学童疎開/ 家族で山の集落へ/ 八月六日/ 北へ/ 飲んだらあかん/ 生き地獄/ 救援列車/ かみがぬけた/ 母の死/ 祖父の往診/ 妹の死/ うわさ/ いとこのこと/ 朝鮮人の友だち/ 生き残ったぼく

【著者紹介】
米澤鐵志 : 1934年生まれ。41年広島市立神崎国民学校入学。同年12月太平洋戦争開始。45年8月広島にて爆心から750メートルで原子爆弾被爆。同年母親と妹が死亡。自分自身も頭髪が全部抜け、高熱が2週間続いたが奇跡的に回復。55年第1回原水爆禁止世界大会に構成詩で参加。第1回原水爆禁止平和音楽祭に合唱で参加。以降50年間、毎年原水爆禁止世界大会に参加。58年立命館大学入学。61年京都南病院に就職。69年〜94年まで(財)高雄病院事務長。85年宇治平和の会設立に参加。75年頃から、小学校、大学、病院、各種集会などで被爆体験講話を行っている

由井りょう子 : 1947年生まれ。大学在学中から記者として、主に女性誌の仕事にかかわる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • へくとぱすかる

    夏になると原爆関係の本を手にとる。本が読んでくれと言っているかのようだ。爆心地近くを走る電車の中で被爆。原爆症に苦しみながら、奇跡的に生き延びて証言した原爆の惨状。戦争中、大人から(それも学校の先生!)子どもが理不尽な仕打ちにあったことも、よくぞ証言されたものだと思う。犠牲になるのはいつも弱い立場の者だということは強調したい。生命の尊重が守れるかは、21世紀の問題でもある。

  • かおりんご

    児童書。読み友さんの感想から。2年生ぐらいから読めるよう、漢字にはルビがふってあり、難しい言葉は説明がされています。お話自体は短いのに、内容はかなりヘビー。紙一重のところで助かった語り部さんは、まさしく奇跡の人です。無差別に人を殺す戦争は許すべきものではないし、放射能の恐ろしさは伝えていかなければならないと思いました。

  • itica

    児童書。11歳で広島の原爆に遭遇した少年。さながら地獄絵図のように重なり合う死体、焼けただれた人々。現実に頭がついて行かず、恐怖感も沸かなかったと言う。被爆した人の体験談には有無を言わさぬ説得力がある。本当に本当に恐ろしい原爆。なのに何故、私たちは学んで来なかったのだろう。福島の原発事故は何故起こってしまったのだろう。そして今なお、事故が相次いでいる。もう二度とあのような悲劇を繰り返してはならないと強く思う。

  • わむう

    広島原爆投下の日に、市内を走る爆心から750m離れた満員電車に乗っていた11歳の著書(語り部)の体験記。その距離で被爆をして生き残った人はわずか10名以下。衣服は裂け皮膚は垂れ下がり、この世の者とは思われぬ人たちが無言で歩いている地獄絵図、被爆により自分の家族を失ったことの苦しみ、 たくさんの死を見過ぎて死というものが特別なことではないという麻痺が生む諦念、被爆の後遺症があらわれ、もう死にたいと包丁を握るほどの苦しみをなぜ子どもが味わなければいけないのか。

  • pirokichi

    1934年に生まれ11歳の時、爆心から750mの位置を走行していた満員電車内で被爆し、生死の境を彷徨ったものの奇跡的に回復した米澤鐵志さんの体験を、由井りょう子さんが聞き書きしたもの。米澤さんとは何十年か前に面識があるのだが、被爆体験についてあまり語られなかった。先月の原爆投下から80年のニュースを見ていて本書を知り、米澤さんが亡くなって3年が経った今になってやっと手に取った。「本書は読むのも苦しい内容ですが、きっと未来のための知恵を与えてくれるでしょう」(「はじめに」小出裕章)。多くの人に読んでほしい。

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