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あやつられる難民 政府、国連、ngoのはざまで ちくま新書

米川正子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480069474
ISBN 10 : 448006947X
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

難民問題が近年クローズアップされている。日本も長年関わっているが、難民問題の本質は理解されていない。難民保護を任務とする国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、難民支援担当の人道支援団体、難民の人権尊重を訴える人権団体、拠出国政府、受入国政府、出身国政府などそれぞれの政策のアジェンダを、マクロな視点や難民当事者の視点から批判的に分析。政府、国連、NGOの狭間で翻弄される難民の現状を、アフリカでの難民保護と支援の経験、聞き取り調査と研究をもとに報告する。

目次 : 第1章 難民問題の基本構造/ 第2章 難民、UNHCRと政府の関係/ 第3章 難民キャンプの実態とアジェンダ/ 第4章 難民と安全保障―ルワンダの事例から/ 第5章 難民問題の恒久的解決―母国への帰還と難民認定の終了/ 第6章 人道支援団体の思惑とグローバルな構造

【著者紹介】
米川正子 : 神戸女学院大学卒業。南アフリカ・ケープタウン大学大学院で修士号取得(国際関係)。国連ボランティアでカンボジア、リベリア、南アフリカ、ソマリア、タンザニアとルワンダで活動。国連難民高等弁務官事務所職員として、ルワンダ、ケニア、コンゴ民主共和国で難民保護・支援や政策立案にあたる。JICAや宇都宮大学を経て、立教大学特任准教授。日本平和学会理事。日本国際連合学会理事。専門は難民と強制移動、紛争と平和、人道支援(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ころりんぱ

    出てくる国名やら機関名、地理にも世界情勢にも詳しくない私にはとても難しかったです。国が荒れていて、虐げられて逃げている気の毒な人、という「難民」、その難民が肩寄せ合って生きている「難民キャンプ」のイメージが、この本で変わりました。上っ面しか知らなかったんだなぁという自分の無知がわかりました。間違いなく公平、正義と思っていたUNHCRや各種NGO団体の裏側、人道支援が政治的、戦略的に使われてしまっている現実を知ってがっかりしましたし、日本がしている人道支援もこんななのかなと、疑いの目を向けてしまいます。

  • きいち

    痛くて痛くてどうしようもなくて。生半可なフィクションなど及びもつかない、現実のこと。目をそらせないのは、著者自身、このフィクションにしか見えない痛い世界で活動しており、そこでの無念を晴らすように、こうして事実を知らしめることのみ考え文章を紡いでいるからだ。ルワンダ、コンゴ、元UNHCRの闘士(だろう)だからこそ書ける事実。◇組織を辞め個人として活動をはじめたからこそわかったことが数多くあるという、その発言が重い。略語も状況も錯綜し、するするとは読めないが、その読みにくさ自体が強烈なメッセージになっている。

  • 横浜中華街2024

    著者はコンゴやルワンダなどのUNHCRで10年以上のキャリアを持つ大学教授。自らの経験と研究を基に著者は首尾一貫してUNHCRなどの国連機関や「国際社会」に対して批判的である。今までほとんど知らなかった難民キャンプの弊害、強制帰還の恐ろしさ、各国の軍に利用される国連機関やNGO、「人道支援」の本当の意味、アメリカ政府機関に利用されるアメリカのNGOなどが詳細に説明されている。またRFPが支配するルワンダ国が難民の虐殺や暗殺などに手を染めていることが理解できる。このような研究書がもっと刊行されることを望む。

  • ののまる

    UNHCRを糾弾する内容で、おぉこれは耳が痛いだろうなと思うけど、でもこの組織がないと多くの難民は困る。

  • Naota_t

    #2021/★3.3/かつてUNHCRに11年間所属していた彼女は世間では珍しく批判的な立場だ。難民について数冊立て続けに読んだ結果、難民は政治により生み出され、政治により解決されるべきだと思ったが、政治により犠牲になっている実情もあるようだ。UNHCRの目的は、故郷を追われた人々の人権と尊厳を守ること。基本的にUNHCRは寄付で運営している。当然、寄付国の政治に敏感にならざるを得ない。全体的に、話がとっ散らかっている印象だが、なぜ、難民は子供や女性が多いのかなど、地に足がついた難民の考察は参考になった。

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