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他諺の空似 ことわざ人類学 中公文庫

Mari Yonehara

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122062573
ISBN 10 : 4122062578
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2016
Japan

Content Description

「寄らば大樹の陰」「蛇の道は蛇」「朱に交われば赤くなる」「頭隠して尻隠さず」…。世界中のことわざには、類似の文句が同じ意味に使われている例が多い。世界各国でのことわざの用法を比較しながら、持ち前の毒舌で現代社会・政治情勢を斬る。知的風刺の効いた、名エッセイスト面目躍如の二十九篇。

目次 : 1 二〇〇三(「医者の不養生」/ 「寄らば大樹の陰」/ 「馬鹿と鋏は使いよう」 ほか)/ 2 二〇〇四(「鶏口となるも牛後となるなかれ」/ 「甘い言葉には裏がある」/ 「能ある鷹は爪を隠す」 ほか)/ 3 二〇〇五‐二〇〇六(「嘘つきは泥棒のはじまり」/ 「火事場泥棒」/ 「一事が万事」 ほか)

【著者紹介】
米原万里 : 1950年、東京都に生まれる。59〜64年、チェコスロバキアで過ごし、在プラハ・ソビエト学校で学ぶ。帰国後、東京外国語大学ロシア語科卒業、東京大学大学院露語露文学専攻修士課程修了。ロシア語通訳、翻訳者となる。80年、仲間とともにロシア語通訳協会を設立、初代事務局長に就任、同会長を歴任。92年、テレビの同時通訳によって報道の速報性に貢献したとして日本女性放送者懇談会賞を受賞した。95年、通訳を論じた『不実な美女か貞淑な醜女か』で読売文学賞、97年、『魔女の1ダース―正義と常識に冷や水を浴びせる一三章』で講談社エッセイ賞、2002年、『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』で大宅壮一ノンフィクション賞、03年、『オリガ・モリソヴナの反語法』でBunkamuraドゥマゴ賞を受賞。06年、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヨーイチ

    エッセイ集といっていいが、構成に一捻りがある。基本笑話(下ネタ入り)、諺の解説と紹介、量が凄い。更に時事評論というより凄まじい罵倒。首相で言うと小泉さん、湾岸戦争、イラクの壊滅、辺り。いやでもこの時代を思い出させてくれる。昨今のトランプと🇺🇸、ウクライナ、パレスチナとかを考え合わせるとチョット辛い気持ちにさえなる。タバコの害より排気ガスと原子爆弾の心配をしろと健康増進法に噛みつく(コレは小生も同感)。色々思い出すが、素人考えで「果たして人類は良い方向に向かってきたのか?」と自問自答する羽目になる。続く

  • エドワード

    米原万里さん没後10年フェアで購入。達者な文章、よくぞ調べた世界のことわざ集。人類は兄弟、地球はひとつ、とつくづく感じる。彼女に今の世相を語らせたいという解説の酒井啓子さんの言葉にうなずく。「うそつきは泥棒の始まり」は万国共通でしょ、マスゾエくん。「大山鳴動鼠一匹」ならぬ「大量殺戮兵器を隠したと騒いで戦争しかけるも結局発見されず」という、ブッシュのイラク攻撃と小泉首相の追従への痛烈な皮肉がいかにも米原さん。イソップ起源のことわざが多いのも新発見、一番笑ったのは「熊の親切」というロシアのことわざ。

  • あつ子🐈‍⬛

    再読。いつものことですが内容ほとんど覚えておらず。何か当時の政権批判の本やったな…と読み始めたら政権批判の本でした(笑)小泉と竹中とブッシュを蛇蝎のごとく嫌っておる米原女史。古今東西のことわざを例にバッサバッサと政治も愚民もぶった斬っております。教養半端ないです。ヒステリックな禁煙運動を批判しているのもいい。今では公共の場の禁煙は普通になってしまったけれど、もっと他にやることあったやろと。 女史の意見にはおおむね同意するのですが、読後感が愉快痛快とはならないことに経済論議なき左派の限界を感じました。

  • たなかか

    遺作 下世話なシモネタありそうな小話→日本の諺→世界中の諺や慣用句→日本の政治 小話秀逸 人間の感覚の同時性だったり 元々外国の諺だったり、影響し合う世界

  • ががが

    ことわざの語源学、あるいは対照ことわざ学、といった趣だろうか。ひとつのことわざを取り上げて、その起源や系譜、類似のことわざを古今東西の言語の中から探し出し、時にことわざの中に込められた真理の普遍性に感心したり、時に言語間や文化間のニュアンスや教訓の度合いの温度差から民族の多様性に興味を引かれたりした。当時のブッシュ政権や小泉政権の風刺が強烈で、ことわざを取り上げたのは当時の政治や国際情勢をスマートに批判するためではないかと思われるほど。章冒頭の小話にも書き手のセンスを感じる。

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