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からころも 万葉集歌解き譚 小学館文庫

篠綾子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784094067729
ISBN 10 : 4094067728
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2020
Japan

Content Description

助松の父・大五郎は日本橋の薬種問屋・伊勢屋の手代だったが、一年半前に富山に出かけ行方不明となった。一人残された伊勢屋の小僧となった助松は、父から誰にも見せぬように言われた日記を預かっていた。なかには万葉集の和歌も綴られていた。助松に歌の意味を教えたのは、伊勢屋の娘しづ子と客の葛木多陽人だった。ある偶然から、しづ子は大友主税と名乗る侍と知り合い、頼まれて歌の手ほどきをするようになるが、今度はしづ子が家を出て行ってしまう。そして大五郎としづ子の失踪には、関係があった。二人の行方は?万葉和歌の魅力を伝える新シリーズ!

【著者紹介】
篠綾子 : 埼玉県生まれ。東京学芸大学卒。『春の夜の夢のごとく―新平家公達草紙』でデビュー。著書に、『月蝕 在原業平歌解き譚』『青山に在り』(第一回日本歴史時代作家協会賞作品賞)など。シリーズ物に「更紗屋おりん雛形帖」(2017年第六回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞)、など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 坂城 弥生

    篠綾子さんの作品で男性主人公は初めて読んだ。まだ小さい子供だったけど。もっと万葉集の和歌が出てくるのかと思ったけど、思ってたほどではなかった。それより万葉集に4000以上入ってる事にビックリ。

  • kagetrasama-aoi(葵・橘)

    からころも「万葉集歌解き譚 第一巻」主人公は薬種問屋・伊勢屋の小僧の助松。父が失踪して、その謎を解くお話。伊勢屋のお嬢さんのしず子が万葉集好きの歌を語らせたら止まらない( ☆∀☆)。うーん、その設定必要なのかな?作者が蘊蓄披露したいだけな気もする(笑)。陰陽師の末裔の“葛木多陽人”がとっても気になります。事件の黒幕の正体が判明するまで読むことになりそうです(*^^*)。

  • rosetta

    万葉集の歌に隠された謎を解くのかと思ったら、場面に合わせて引用された歌の繋がりを解く話だった。日本橋の油屋伊勢屋は十年前から富山の薬種問屋と取引を始め身代を大きくした。一年半前に富山に研修に旅立ち行方知れずになった大五郎の残された幼い息子助松は父の残した書き置きに挟まれた万葉集の歌の意味を伊勢屋の娘しづ子に教わる。十年前の富山での騒動の真相は?しづ子の推し図りは当たっていたのか?幼い丁稚が住み込みでなく長屋で一人暮らししていること、商家の娘であるしづ子が助松をそなたと呼ぶこと、その不自然さには慣れなかった

  • りー

    「えっ、その謎については以下次巻なんですか!?」と作者さんの袖を引っ張りたくなってしまいました。本当の黒は誰だ?というところで終わり。面白いキャラクターがたくさん出てきますが、実は主人公(?)の薬問屋の小僧さんが一番潜在能力高いのではないかと思います。万葉集は…歌を知っていても知らなくても今のところ筋にはあまり関係なく読めるかなと。続きが読みたいです。

  • 紅香

    『初春の令月にして気淑く風和らぎ 梅は鏡前の粉を披き 蘭は珮後の香を薫らす』助松と一緒に万葉集を学ぼうと帯にあるように楽しく読めた一冊。令和が万葉集からの引用なのは周知の事実。素通りしていたあの頃の私は何を寝ぼけていたのだろう。言葉の意味、その願い、風景が見えなかったなんて。。すべてがお守りのような言葉で、その言葉を唱えるだけで心が静まるような。。こう思ったら恋だとか。新しい年を願うときはこの和歌を贈ろうとか。4500首の言の葉から降りそそぐ光は何て心強い味方なのだろう。次はどんな和歌が、、楽しみ。

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