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集団的自衛権vs憲法9条至上主義(仮)

篠田英朗

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569853413
ISBN 10 : 4569853412
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
November/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ロシアのウクライナ侵攻、最大の教訓。同盟なくして平和なし―安全保障の根源を探求する。

目次 : 第1部 集団的自衛権、ウクライナ、そして日本(ロシアのウクライナ侵攻であぶり出された集団的自衛権の意義/ 集団的自衛権の解禁が日本にもたらしたもの/ 日米同盟と集団的自衛権)/ 第2部 集団的自衛権の歴史(集団的自衛権の起源―モンロー・ドクトリンの国際秩序/ 集団的自衛権と国際連盟―ウッドロー・ウィルソンの構想/ 20世紀「普遍的国際社会」の成立と集団的自衛権)/ 第3部 戦後日本の国体と集団的自衛権(集団的自衛権は日本でどのように誤解されたか―憲法制定期の議論/ 集団的自衛権は日本でどのように否定されたのか―沖縄返還時の議論/ 集団的自衛権の地政学的な裏付け―海洋国家としての日本の運命)

【著者紹介】
篠田英朗 : 1968年、神奈川県生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業。ロンドン大学ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス・アンド・ポリティカル・サイエンス(LSE)博士課程修了、Ph.D.(国際関係学)を取得。広島大学准教授、ケンブリッジ大学客員研究員などを経て、東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授(国際関係論)。著書に、『平和構築と法の支配―国際平和活動の理論的・機能的分析』(創文社、大佛次郎論壇賞受賞)、『「国家主権」という思想―国際立憲主義への軌跡』(勁草書房、サントリー学芸賞受賞)、『集団的自衛権の思想史―憲法九条と日米安保』(風行社、読売・吉野作造賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • くものすけ

    日本国内に留まらず、歴史的、世界的視野に立って見えて来る「集団的自衛権」の考え方が披露されているので非常に分かり易いし、賛同し易い。また、憲法論に関わる所謂「憲法学者」に反論する著者の論法が超過激で、まるで格闘技並みの語調の苛烈さには恐れ入った…集団的自衛権のそもそもの淵源を辿れば米国のモンロードクトリンまで遡る事が出来るとの説明。この主義は「孤立主義」という誤訳…欧州諸国は「新世界」の国々の事には口を出すな、手を出せば「集団的自衛権」を駆使して守るというもの!?

  • Kolon

    本書を読むと日本国民の多くは日本憲法に関して東大法学部を頂点とする憲法学者らが主張する明らかなファンタジーを長年に渡って刷り込まれているため客観的認識を持てないと判る。 そうした呪縛から解放されるためにはかなりのエネルギーが必要だが、著者のような論に触れ続けて改革してゆくしかないだろう。

  • Kelevra Slevin

    ロシアによるウクライナ侵攻を受けて集団的自衛権≒軍事同盟の重要さが見直されている。本書によれば、集団的自衛権という概念はヨーロッパ帝国主義に対抗する形でアメリカで生み出された。ヨーロッパからの反感や国際連盟の挫折など紆余曲折を経て、国連憲章第51条で個別及び集団的自衛権が明記され、それの代名詞となるような強大な軍事同盟NATO結成がなされた。一方で、日本国内では国連憲章で権利として認められている集団的自衛権が過剰に忌避される風潮がなぜあるのかを歴史的経緯を解きほぐしながら解説されていて勉強になった、

  • バルジ

    好著。相変わらずの「憲法学者」批判には鼻白むが、アメリカの「立憲主義」に立脚したモンロードクトリンから日本国憲法の国際主義的側面を描写する流れは見事という他ない。「世界史の中での日本国憲法」という視座に立てば「個別」たろうが「集団」であろうがそれは制約されたものでもなく、勿論後者が戦争を引き寄せるものでもない。戦前日本が振り回した「自衛戦争」「交戦権」を否定する日本国憲法は決して違法行為である「戦争」からの自衛権を否定しない。日本という「空間」を超えた日本国憲法分析は刺激的かつ論争的で面白い。

  • Shigenori

    『憲法問題は、現代日本を覆っている閉塞感の一つの大きな原因だ。その背景に、政治イデオロギー的に偏向した憲法解釈を広めている憲法学の問題がある。偏向した政治的な憲法解釈が、大学教員人事、公務員試験、司法試験を通じて、日本社会に確立してしまっている。憲法学通説に異を唱えると、日本社会では主流になれない、という感覚が作り出されてしまっていることが、日本社会の閉塞感につながっている。(中略)その歪な憲法学通説の憲法解釈の代表が、集団的自衛権に対する偏見である。』憲法9条、集団的自衛権をめぐる議論をまとめた良書。

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