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平和構築入門 その思想と方法を問いなおす ちくま新書

篠田英朗

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480067418
ISBN 10 : 4480067418
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

冷戦が終結して二〇年以上が経った今も世界各地で武力紛争が絶えない。平和は本当に構築できるものなのか。武力介入や犯罪処罰、開発援助や人命救助で平和はつくれるのか。そもそもなぜ我々は平和構築に取り組まねばならないのか。平和構築の方法や思想を根源から問いなおし、目まぐるしく変わる平和構築の実際的手法を解説し、その背景にある考え方を体系的に描き出す。責任ある国際社会の一員として平和構築に携わらねばならないこれからの日本人にとって、必読の入門書。

目次 : 第1章 なぜ平和構築に取り組むのか?―現代世界の平和構築/ 第2章 主権国家は平和をつくるのか?―政治部門の平和構築/ 第3章 武力介入は平和をつくるのか?―治安部門の平和構築/ 第4章 犯罪処罰は平和をつくるのか?―法律部門の平和構築/ 第5章 開発援助は平和をつくるのか?―経済部門の平和構築/ 第6章 人命救助は平和をつくるのか?―人道部門の平和構築

【著者紹介】
篠田英朗 : 1968年生まれ。専門は国際関係論。現在、東京外国語大学総合国際学研究院教授。早稲田大学政治経済学部卒業。ロンドン大学(LSE)で国際関係学Ph.D.取得。広島大学平和科学研究センター准教授などを経て、現職。著書に『平和構築と法の支配』(創文社、大佛次郎論壇賞受賞)、『「国家主権」という思想』(勁草書房、サントリー学芸賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • テツ

    人と人、国と国は根本的に争うものだということ。まずそうした現実を受け入れなければ恒久的な平和を構築することなどできはしない。お花畑な思想を捨てること。経済的な側面が大きく出る戦争もあるけれど、基本的に人間は争い他者を蹂躙することに快楽を見出してしまうということ。ぼくもあなたもきっとそうした面があり、そうした人間だけで構築されたグローバルな社会からどうやって大規模な戦争を駆逐していくのかという思考の積み重ね。良い本でした。

  • 那由田 忠

    日本では湾岸戦争の評価が定まらないまま、アフガンとイラク戦争が非難される。イラクのクウェート侵攻への国連制裁なのに、多国籍軍が国連軍と違う違和感からそれが認められない。そうした徹底しない見方をきちんと整理ししつつ、紛争と貧困問題の解決が今や重なってきたと論ずる。共に原因が社会の不安定にあるのは確かなので、言われてみればなるほどと最新の平和構築のあり方や考え方に納得した。こうした視点のないまま古い形で平和を論じている人たちに早く読んでほしい本である。

  • 白義

    平和構築とは国際社会が産み出す構造的な歪み、極限状況に対峙し、秩序を取り戻す活動と言える。であるがゆえに、その背景の理論と概念はその現実での苦闘の歴史が刻まれているし、今もそれに曝され強く現実と交わっている。本書は、まさに平和構築の思想を学ぶことにより現実を、現実を知ることにより思想の変遷を同時に辿ることが出来る、優れた平和構築の入門書になっている。軍事、法、経済、政治、それぞれの領域でどのように紛争地帯の秩序が回復され、維持されているのか、ディレンマも含めてシャープに分かる一冊

  • 1.3manen

    向こう三軒両隣のうち、少なくともわたくしは3軒は嫌い。2軒はまぁ、ふつう。ということはだね、日本の向こう三国両隣って? 中国、北朝鮮、韓国なのだろうか。そう直感した。地域社会だろうが、国際社会だろうが、卑近な存在で気に食わないのはいるものだ。地域では私益、国家では国益だろうが、利益には違いない。エゴにも程がある。ポール・コリアーは、「貪欲と不満」という玉稿の中で、低成長、低所得、天然資源依存が揃うと武力紛争発生しやすいという(188頁)。日本も危険ではないか。国家間のいざこざの事例も個人レベルと相違ない。

  • とある本棚

    再読。以前読んだときは特に何も感じなかったが、改めて開発援助の実態を知った上で読むと、響く部分が多くあった。オーナーシップ原則がしばしばカウンターパートが会議に参加しているか等といった技術的な問題に還元され、その根本の目的や思想から乖離してしまっているという指摘は耳が痛い。日本人を含め先進国諸国は近代主権国家を唯一の国家の在り方と考えているが、実際には様々なオルタナティブがあり得て、アフリカをはじめとする「途上国」にとっての真の意味で「良い国家」とは何か考えさせられる。

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