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霊獣紀 鳳雛の書 上 講談社文庫

篠原悠希

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065340967
ISBN 10 : 4065340969
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2024
Japan

Content Description

大ヒット作「金椛国春秋」シリーズに続く気鋭のファンタジー作家の注目作。
「三国志」の時代から続く戦乱の中国、五胡十六国時代。

前秦が滅亡した後、余命の短い朱厭に眠り続ける翠鱗と山を任せて、
一角麒は翠鱗を蘇らせる術を知る霊獣を見つけ出すための旅にでる。
紫鸞が拓跋珪の守護鳥におさまったのを見届け、北燕の碧鸞を訪ねる。
そこで、鳳凰の雛でも古株の青鸞から、彼女の盗まれた鳳凰の卵を探すよう頼まれる。
一角麒はたびたび紫鸞を訪れては代国と魏国の盛衰と見届けつつ、
翠鱗の復活方法と失われた卵を求めて中原を放浪する。〈書下ろし〉



【著者紹介】
篠原悠希 : 島根県松江市出身。ニュージーランド在住。神田外語学院卒業。2013年「天涯の果て 波涛の彼方をゆく翼」で第4回野性時代フロンティア文学賞を受賞。同作を改題・改稿した『天涯の楽土』で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • りー

    三部作の第三部、前巻。一部の主人公は麒麟の一角、二部の主人公は蛟の翠鱗。一部と二部は、一角が翠鱗を養育したことによって薄く繋がってはいたが、この第三部は両方の流れを一つにするようなイメージ。主人公は鸞鳥の紫鸞(シーラン)。聖王の兆しを認め守護するのは、鮮卑族の代国の嫡孫、イーグィ。この時代のことはさっぱり分からないながら漢族メインの「中華」だけではない中国史を味わえる貴重な物語。イーグィが代王位に就くか?というところで、またしても内乱。刺客の手が迫るところで下巻へ。三部作、どう纏まるのかが楽しみです。

  • よっち

    玉山で天命を授かった直後、神獣・一角麒に出会った鳳凰の眷属・紫鸞。ある夕暮れ、突如現れた流星に突き動かされ、北方遊牧民の穹盧に辿り着く第5弾。一角の助言から人間の街で暮らしていた紫鸞が出会う未来の聖王が放つ光。代王の孫として生まれたものの滅亡の憂き目に遭い、庇護してくれた独孤部や賀蘭部の複雑な思惑もあってままならない雌伏の時を過ごしていたイーグィ。彼が前秦・苻堅の死をきっかけにようやく立ち上がる決意を定める展開で、他の聖王候補たちの存在も示唆される中で、ここから物語がどう動いていくのか下巻が楽しみですね。

  • ランディ

    今回の英雄は長生きしないようだけど、それにしたってあと一冊で本当に終わるのかね。まあとにかく、あの非情な制度がどう成立したのか楽しみ。しかもやさしげな女性(というか雌)の守護鳥がついていて。英雄の母、活躍してるんだから名前つけてやれよ。第1作の後日談も味わい深い。

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