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やみ窓 角川ホラー文庫

篠たまき

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041128121
ISBN 10 : 4041128129
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2022
Japan

Content Description

私鉄の駅からバスで20分の団地に住む30代の柚子。昼間は会社でアルバイトをして無為に過ごしているが、心のよりどころは夜の取り引きだ。熊の肝や香の木、反物など。現世では手に入らない品物を受け取り、それらをネットで売りさばく。闇の取り引きの相手は誰だかわからない。わかっているのは訛が強いということだけ―。第10回『幽』文学賞受賞作を収録した、幻想とエロスの土俗ホラー連作集。文庫書き下ろし短編も収録。

【著者紹介】
篠たまき : 秋田県出身。エディトリアルデザイナーを経て、実用書作家、取材ライターとして活動中。執筆した実用書には海外にて翻訳出版されたものもある。試みに執筆した携帯小説に手応えを感じて『幽』文学賞に応募。第10回『幽』文学賞短篇部門にて「やみ窓」で大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • オフィーリア

    何処にでもいるような女性が異界との交流を経て神と崇め奉られる中、徐々に神性を得たかのように引き込まれていく様子にゾクゾクが止まらない。窓一つを介した異界との交流を描いた夜はじっとりと幻想的でただただ美しい。本作もその世界観、その文章を堪能させて頂きました。

  • 眠る山猫屋

    実は恒川光太郎さんの『夜市』をイメージしていたのだけれど、勿論ちょっと違った物語にのめり込んだ。人として終わってる(実際死んでるが)夫とその母から隠れるように生きている柚子。彼女が棲む古びた団地の一室、その窓には深夜になると“取引”を望む異界の者が訪れる。この異界の正体は存外早く明かされるが、それでも窓の向こうから流れ込む夜霧の空気感にはゾクゾクさせられた。亡夫との過去や義母の嫌がらせ、柚子を裏切ろうとした異界の村の末路は強烈だが、死んだように生きる柚子を(ある意味)鍛えていたのだろうなぁ。 (続)

  • どことなく不思議で得体の知れない怖さを感じた。

  • JACK

    ◯ バツイチで30代の柚子は古びた団地に一人で住んでいる。生きる気力もなく、昼間はアルバイトで働き、毎日を無為に過ごしていた。そんな彼女の唯一の拠り所は「夜の取り引き」。彼女の部屋の窓を叩く深夜の訪問者。窓を開けると汚れた姿の者が訛の強い耳慣れない言葉で語りかけてくる。彼らは現世では手に入らないものを手に、取り引きを持ち掛けてくるのだった…。不気味な描写が続く和製土着ホラー。話が急に飛んで読みにくいところがあるのが難点。かなりグロテスクなシーンもあるので読む人を選ぶ作品だと思います。

  • ぽすこ

    独特な世界観。怖さはあまり感じられないが、じっとり気持ちの悪い雰囲気。

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