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昭和史講義 軍人篇 ちくま新書

筒井清忠

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480071637
ISBN 10 : 4480071636
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

戦争の責任は誰にあるのか。東条英機、石原莞爾、山本五十六ら、戦争を指導した帝国陸海軍の軍人たちの実像を最新研究をもとに描きなおし、その功罪を検証する。

【著者紹介】
筒井清忠 : 1948年生まれ。帝京大学文学部長・大学院文学研究科長。東京財団政策研究所上席研究員。専門は日本近現代史、歴史社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • skunk_c

    東条英機から堀悌吉まで、14人の昭和軍人の評伝集。紙面に限りがあるので、要点を絞った書き方をされている人も多い。高木惣吉、石川真吾といった、今まで評伝が書かれていないような人も取り上げられており、興味深かった。編者の筒井清忠による序文で、昭和の特に陸軍の流れをコンパクトにまとめたところはかなり分かりやすい。ただ、毎度のことだがアカデミズム優位の姿勢が濃厚で、にわか論者やジャーナリストを軽視する傾向がはっきりとある。しかしポピュリズム(反知性主義)的視点の必要性を説く氏の立場でいうと、知性偏重な気もするが。

  • 樋口佳之

    堀悌吉が社会契約論初版本を蔵書していたという話がなんとも。海軍中枢に残っていたら違う道があったのだろうか、無かったのだろうか。

  • CTC

    7月のちくま新書新刊。シリーズ4弾は“軍人編”。陸軍9名・海軍5名の将官を人選。しかしそこは筒井先生、全く血湧き肉躍らない。辻政信はおろか山本五十六すら出て来ず…時局を左右した政治的軍人を揃える。陸では東條の側近として三奸四愚の筆頭に数えられる鈴木貞一の章が出色。海軍は…山本五十六の同期にして盟友、堀悌吉の章。ロンドン軍縮会議前後の艦隊派の姑息さや人事の複雑さが克明。出身地の風土から人柄を語り出す白眉のテキストの主は…筒井先生でした。しかしこの思い入れはねぇ…調べっと、センセイは堀と同郷なんだよね。。

  • バルジ

    力作揃いの論考集。恐らく昭和史講義シリーズで最も内容に富む一冊ではないか。 本書は陸海軍の軍人達を第一線の研究者が論じているが、各論考の内容は対象に同情的でもあれば相当辛辣な評価を下す等、執筆者によって毛色が相当に異なる。後者の代表は森山優氏の永野修身論考であろう。森山氏は永野を進取的であるが「中途半端な義侠心」や「責任回避」の姿勢を顕にする人物として厳しい評価を下す。また高杉洋平氏の鈴木貞一論考は軍人というよりも官僚政治家としての鈴木の限界を論じており興味深い内容となっている。政軍関係を考える際にも最適

  • あまたあるほし

    一本一本は非常に面白く勉強になる論考ばかり。しかし、編者の筒井氏の権威主義はどうか。「フリーのライター」の書いた昭和史本を批判するのは結構だが、その「フリーのライター」たちが、研究者が旧軍人を見向きもしなかった時代に、聞き取りを行い活字にしてきた。間違いも多いだろうが、それなりの敬意を払うべきだと思う。単に大学で専門的に研究する人間が正しくて偉いと言っているように読めるのは、大変残念だ。

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