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昭和史講義 戦前文化人篇 ちくま新書

筒井清忠

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480072405
ISBN 10 : 4480072403
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

近代日本を代表する知識人や文人、大衆作家、画家、建築家、漫画家ら文化人たちは昭和戦前期をいかに生き抜いたか。石橋湛山、和辻哲郎、鈴木大拙、柳田国男、谷崎潤一郎、保田與重郎、江戸川乱歩、中里介山、長谷川伸、吉屋信子、林芙美子、藤田嗣治、田河水泡、伊東忠太、山田耕筰、西條八十の一六人を採り上げ、最新の知見からその人物像を正確に描き出す。また彼らが戦争とどう関わり、あるいは背を向けたかを見ることで激動の時代を検証する。好評・昭和史講義シリーズの第五弾。

目次 : 石橋湛山―言論人から政治家へ/ 和辻哲郎―人間と「行為」の哲学/ 鈴木大拙―禅を世界に広めた国際人/ 柳田国男―失われた共産制を求めて/ 谷崎潤一郎―「今の政に従う者は殆うし」/ 保田與重郎―「偉大な敗北」に殉じた文人/ 江戸川乱歩―『探偵小説四十年』という迷宮/ 中里介山―「戦争協力」の空気に飲まれなかった文学者/ 長谷川伸―地中の「紙碑」/ 吉屋信子―女たちのための物語/ 林芙美子―大衆の時代の人気作家/ 藤田嗣治―早すぎた「越境」者の光と影/ 田河水泡―「笑い」を追求した漫画家/ 伊東忠太―エンタシスという幻想/ 山田耕筰―交響曲作家から歌劇作家へ/ 西條八十―大衆の抒情のために生きた知識人

【著者紹介】
筒井清忠 : 1948年生まれ。帝京大学文学部長・大学院文学研究科長。東京財団政策研究所上席研究員。専門は日本近現代史、歴史社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    この時代に活躍した文化人は、時代の大きな荒波に翻弄されている。明治大正期にはリベラルな左翼的思想、戦争の足音ともに軍国主義になり、戦後になって平和と民主主義。3つの時代を串刺して、どう生きたかが問われる。小林秀雄のように「僕は無智だから反省なぞしない。利口な奴はたんと反省してみるがいい」と開き直れる人は稀である。16人の文化人が描かれているが、それぞれの筆者もユニーク。その中では、苅部直先生による和辻哲郎、佐々木閑先生による鈴木大拙、赤松憲雄先生による柳田国男、片山杜秀先生による山田耕筰の4編が秀逸!

  • ほうすう

    戦前の文化人を通して覗く昭和史。当然ながら戦前文化人篇とのことで政治史的な面よりも文化史的面が強い。戦前の音楽や漫画がどのような立ち位置だったか興味深く読めた。特に面白かったのは江戸川乱歩・山田耕筰・中里介山・田河水泡の項。

  • fseigojp

    中山介山、長谷川伸、など大衆の時代を切り開いた人々

  • 非実在の構想

    佐々木閑が大拙の霊性を評して、概念規定されていないので思想というより、思想を作成するフォームであって読者が心の中に抱く神秘的実在を代入するという文章読んでむせかえるくらい笑ったしめっちゃ納得した。

  • 霊滅術師 カイクウ

    佐々木閑先生が担当されている鈴木大拙の章を読んでから、自分の仏教書への理解力が以前の何倍も上がったように感じています。ページ数は非常に少ないですが、非常に重要な事が書かれています。仏教思想の本質の一つは、「実体があるのか、ないのか」であり、そこから原始仏教と大乗仏教、ひいては大乗仏教の各宗派同士の違いが生まれているのではないかと思いました。それにしても、大学教授という立場でありながら、難解な仏教思想を分かり易く嚙み砕いて解説した動画を、youtubeに広告もつけずほぼ毎日投稿して下さっている佐々木閑先生

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