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未婚と少子化 この国で子どもを産みにくい理由 Php新書

筒井淳也

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569856162
ISBN 10 : 4569856160
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
December/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「子育て支援を最重要対策にしてはいけない」「転勤・時間外労働が及ぼす負の影響」‥データが明かす「少子化ニッポン」驚きの真実!

【著者紹介】
筒井淳也 : 立命館大学産業社会学部教授。1970年、福岡県生まれ。一橋大学社会学部卒業。同大学大学院社会学研究科博士後期課程満期退学。博士(社会学)。専門は家族社会学・計量社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • うえぽん

    家族・計量社会学者が、少子化に係る世論やメディアの誤解をデータを用いて検証し、冷静な議論を訴えた好著。出生数低下の趨勢が続くことを前提にした対策が必要、出生率は晩婚・未婚化の影響が大きいため若年者向け生活保障が重要、自治体毎では良質な雇用と低廉な住宅コストが重要、出生率対策としての婚外出生・移民は無意味等がその検証の一部である。安全保障上の特段の理由から少子化対策を進めてきたフランス・イスラエル以外に成功例はなく、バランスの取れた見方と総合的・持続的な取組が必要との結論は、一刀両断でないだけに納得できる。

  • venturingbeyond

    筒井先生の著作には、本当に外れがない。本書では、帯にある通り、少子化対策がなぜ十分な効果をあげることができていないのか、客観的なデータを基に、その理路が明瞭に示されている。そもそも少子化をもたらす要因は多岐にわたり、それが複雑に影響を与え合いながら、合計特殊出生率を継続的に押し下げている。本書で示される少子化へ到る因果系列や要因間の相補性・再帰性を考えると、シンプルな政策転換で、問題の改善がもたらされるような単純なものではない。この点を読者にまず認識してもらうことが、著者の主張の基底をなしている。

  • よっち

    なぜ日本の少子化対策は実を結ばないのか?少子化にまつわる誤解をデータ・統計から考察し、様々なエビデンスが指し示す「婚姻・出産」のリアルを解説する一冊。著者が指摘する少子化にまつわる誤解。少子化の何が問題なのか、何が出生率の低下をもたらしたのか、少子化問題と自治体の多様性、グローバルな問題としての少子化、少子化に関わる政策と数字の見方。少子化対策=子育て支援と考えて、手前の未婚・晩婚問題が改善されない現状など、複合的な要因が絡む問題をどう考えるべきなのか、違和感を感じていた理由がわかったような気がしました。

  • りょうみや

    だいぶ納得できた日本の少子化本。その主張にはデータの裏付けがしっかりとある。それに基づいてしか語っていない。その現状や原因は地域によってまちまちであるため一言では言い表せない。敢えて言うのなら子育て支援よりも地方でも若者に安定的な仕事の供給になるのだろうか。

  • katoyann

    家族社会学の専門家である著者が少子化対策の欠点について、現状分析を踏まえつつ、指摘している。政府の少子化対策は子育て支援充実化政策に傾きがちであるが、少子化の根本要因は未婚化にあるため、少しでも未婚率を解消できるような政策を立てる方がよほど合理的であるという。つまり、雇用の安定化と賃金保障。わかりやすい。

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