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人はなぜ結婚するのか 性愛・親子の変遷からパートナーシップまで 中公新書

筒井淳也

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121028594
ISBN 10 : 4121028597
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

結婚のあり方が大きく揺らいでいる。
離婚・再婚、選択的夫婦別姓、共同親権、同性婚、パートナーシップ、事実婚、生殖補助医療、養子縁組‥‥。
リベラル派と保守派に分断され、個々の論点についてすれ違う議論がなされがちななか、本書では共同性、性愛関係、親子関係の3点で議論を整理し、一貫した視点から本質とこれからを見通す。
結婚をめぐる自由化がもたらす「しんどさ」も指摘する。
本質を知りたい人のための羅針盤。

【著者紹介】
筒井淳也 : 1970年福岡県生まれ。一橋大学社会学部卒業。同大学大学院社会学研究科博士後期課程満期退学。博士(社会学)。2014年より立命館大学産業社会学部教授。専門は家族社会学・計量社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ふみあき

    保守主義者(笑)の私としては同性婚には否定的だが、かような制度の導入が求められるのには、それなりの歴史的必然性があることは理解できた。しかし夫婦別姓にしてもそうだが、リベラル派は子どもの問題について、あまり真剣に考えているとは思えない。ところで著者は、人は「なぜ性愛関係に基づいた結婚をするのか」という問いを立てて、考えあぐねたあげく「確たる答えはない」としているが、それは本能(本性)では? 社会学者としては口が裂けても言えないだろうが(一応「性愛という感情的なエネルギーが強い要素」という言葉は出てくる)。

  • りょうみや

    世界の結婚と家族制度に関する価値観や制度の変革がうまくまとめられている。現代の日本の価値観は数ある中の一つということが改めてよくわかる。時代とともに制度が男女平等、自由な方向に進んでいき、著者は同性婚がその行き着き先として考えているようで、同性婚への道が本書の裏テーマである。

  • よっち

    結婚のあり方が大きく揺らいでいる中、共同性、性愛関係、親子関係の3点で議論を整理し、一貫した視点から本質とこれからを見通す1冊。愛とお金、生殖から性愛へ、家長の力が強かった時代から家族が会社組織のようだった時代、社会に埋め込まれていた結婚観の変化や歴史的経緯を踏まえながら、自由婚の意味や国や支配者が結婚に介入する理由、事実婚と法律婚と離婚、あるいは同性婚、パートナーシップの制度と実態のギャップ、親子関係、共同根結婚観や取り巻く状況が大きく変わっていった中で見えてきた課題と論点と可能性を整理する内容でした。

  • ぷほは

    著者のこれまでの結婚関連の新書と比較すると、具体的な統計データの図表などが一切登場せず、大きな枠組みで論じ始めるので、やや面食らう。そのような枠組みで語る狙いが徐々に見えてくるのは3章の中盤辺りから。特に、シビルユニオンや生殖補助技術を扱う際の目端の効き具合と位置づけ力に瞠目した。ギデンズの「内的準拠性」は、「個人化」や「新自由主義」といったやや乱用されてきた専門用語から距離を取ったうえで、結婚とは「必ずしも当事者の自由にならないし、自己責任だけで終わらない共同性が前提となる」ことを示すために導入される。

  • 崩紫サロメ

    結婚の意義の歴史的な変遷と現代の課題を扱う。前近代においては結婚は父子関係を特定する重要な要素だった。しかし近代になって結婚は性愛と強く結びついた共同関係となっていく。ここで従来「理解不能」であった同性婚が「意味的に理解可能」なものとなり、異性婚のあり方も多様化していく。また、生殖補助技術の発展は親子関係の多様性/複雑さも生み出す。「選択肢が多いがゆえの悩み」の中で生きる現代人はどのように「異なる考え/生き方の人」と向きあえばよいかを考えさせられる。

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