筒井康隆 / 貞本義行

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時をかける少女 新装版 角川文庫

筒井康隆 / 貞本義行

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041305218
ISBN 10 : 4041305217
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2006
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Product Description

君たちのお父さんやお母さんも胸をキュンとさせたあの永遠の名作がアニメ化!君たちと同じ年頃、お父さんは理科室で出会った少女にドキドキし、お母さんも謎めいた同級生の男の子に胸ときめかせたんだ。そして、ラベンダーという言葉が忘れられないものになった。すべてはこの物語が原因でね。

Content Description

放課後の誰もいない理科実験室でガラスの割れる音がした。壊れた試験管の液体からただようあまい香り。このにおいをわたしは知っている―そう感じたとき、芳山和子は不意に意識を失い床にたおれてしまった。そして目を覚ました和子の周囲では、時間と記憶をめぐる奇妙な事件が次々に起こり始めた。思春期の少女が体験した不思議な世界と、あまく切ない想い。わたしたちの胸をときめかせる永遠の物語もまた時をこえる。

【著者紹介】
筒井康隆 : 1934年大阪生まれ。同志社大学文学部卒業。主な作品に『大いなる助走』『虚人たち』(泉鏡花文学賞)『虚航船団』『夢の木坂分岐点』(谷崎潤一郎賞)『朝のガスパール』(日本SF大賞)『文学部唯野教授』「ヨッパ谷への降下」(川端康成文学賞)などがある。近年は、映画、演劇、テレビドラマなどにも出演、役者としても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • しゅら

    今まで映像化作品をナナメにしか見ておらずストーリーを理解したのは初。こういう話だったんだ!そしてもっと長いと思ってたらシンプル。でも真実は意外だったし結末も寂しい。昭和51年文庫発売で文体も男女の会話も時代感じる〜。その割に一気に読める。こうやって古典になっていくのだろうな、だからモチーフとして知っておかなきゃ。その他2作短編、心理的なのとSFと。こちらも専門的でおもしろい。「「でも、常識ではわりきれないようなできごとだって、世の中にはいくらでも起こっているんだぜ」」「「規則なんて、破るためにあるのよ」」

  • zero1

    タイムリープの原型と言える作品。図書館で見かけ、思わず手にした。中学三年の少女が時間旅行する。ラベンダーにその秘密が。ケン・ソゴルは懐かしい名前。65年に連載開始した古い作品だが、二重存在(ドッペルゲンガー)や因果律にも言及。同じ経験を複数する(ループもの)は「リプレイ」(グリムウッド)や「ターン」(北村薫)と同じ。手塚治虫の代表作「火の鳥」でも「異形編」がそう。NHK「少年ドラマシリーズ」の「タイムトラベラー」や大林監督の映画(83年、後述)を思い出すが、今の読者はアニメなんだろうなあ。他二作品を収録。

  • HIRO1970

    ⭐️⭐️⭐️原田知世の個性的な歌声とともに思い出します。中学生時代でした。ラベンダーという名前も確かこの時知りました。角川映画で、同時上映は薬師丸ひろ子の里見八犬伝でしたね。

  • ehirano1

    映画で有名な表題作について。古くて新しい恋愛SF小説ではないかと思いました。読後に押し寄せる言語化し難い「うっとり感」はどういうわけか琴線に触れ何かを奏でます。

  • 夢追人009

    筒井康隆さんのジュヴナイルSF小説の永遠の名作です。私はうーんと昔にNHKドラマ「タイムトラベラー」を見て以来で実際に読むのは初めてでしたが、携帯電話もスマホもない大昔でも時代の古めかしさを殆ど感じさせずに楽しめました。ヒロインの素人っぽさと目立ちたがらない控え目な性格が庶民的でよいと思いました。小説に出て来る2600年代は今も遥かに遠い未来で何があっても不思議でないですね。中学三年生のヒロインにはまだ将来に明るい未来が待っていて悲しみや暗さや切なさがなく爽やかな余韻を残したラストが素晴らしかったですね。

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