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日本共産党vs.部落解放同盟

筆坂秀世

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784931344297
ISBN 10 : 4931344291
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2010
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

共産党と水平社は、ともに近代日本の汚辱の中から生まれた栄光の結社だった。それがなぜ、敵対関係に陥ったのか。蜜月から暴力的対立に至った真因を巡り、元共産党最高幹部と元共産党ゲバルト隊長が徹底議論する。

【著者紹介】
筆坂秀世 : 1948年兵庫県生まれ。元共産党常任幹部会委員。高校卒業後18歳で日本共産党へ入党。95年参議院議員初当選。党ナンバー4の政策委員長、書記局長代行をつとめる。2003年に参議院議員を辞職。2005年離党

宮崎学 : 1945年京都生まれ。父は伏見のヤクザ寺村組組長。早稲田大学中退。早大在学中は共産党系ゲバルト部隊隊長として活躍。週刊誌記者、家業の土建業を経て、96年に自身の半生を綴った『突破者』で作家デビュー。その後もアウトローの世界をテーマに執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • gtn

    部落解放同盟と日本共産党の相違は、人間優先かイデオロギー優先かの違いではないか。かつて職場に、地区出身で党員の人がいた。麻生太郎の野中広務への差別発言等、差別解消がなされていない現実に目をつむり、ただただ同和対策が時の政府によって推進されることに嫉妬し、差別はもうないと強弁する共産党。その人も党の方針に同調せざるを得ず、同情を禁じ得なかった。怒りさえ覚えた。党員は細胞ではない。人間である。

  • モリータ

    ◆2010年刊。構成としては、宮崎の緒言、司会(大窪か?)・宮崎・筆坂の鼎談、大窪一志の補論、筆坂のあとがき。◆共産党・解同の複数の段階にわたる対立から衰退を記述。著者はいずれも共産党・部落差別問題にゆかりが深く、かつ組織内部の論理から距離をおいて双方の思想・運動の問題点を指摘している。党の高度経済成長期の説明なしの方針転換とその背景、「利権」と「特権」の話なども面白かったが、三者に共通する差別・人権観(コメで引用)は傾聴に値すると思う。◆他方「糾弾」とは何なのかがまだよく分かっていないので、続く類書へ。

  • もみひげ

    馴染みのない人物名も多く、難しかった。共産党と解放同盟の歴史や課題が学べたが、もっと勉強が必要。革命と差別のない社会という最終目標が違うのだから、仲違いは当然ということか。片方が実現しかけたら、片方が慌てて足を引っ張ったという構図に思えた。人権を確立しても差別はなくならないという意見は面白かった。やむを得なかったのだろうが、革命から革新へと変節した共産党の変わりっぷりが興味深かった。しかし、筆坂の名前に惹かれて手にとったのに、司会と宮崎ばかりがしゃべっていた印象だった。

  • 都人

    宮崎氏は「建設業の談合の歴史」について書いた本を読んだ記憶がある。 まさに論客という感じで、さすがの筆坂氏も押され気味。

  • U-Tchallenge

    日本共産党と部落解放同盟の対立について書かれた一冊。対立には歴史があり根深いものがあるように思った。著者たちの思いが強くあるところもあるが、共産党に対しての批判が多いように思った。差別はかつてより少なく見えにくくなってきているだろう。しかし、差別があるという現状は確かに理解しないといけないだろう。団体は違えどもその現状を理解し、差別をなくすための取組は必要ではないだろうか。

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