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歴史の虚像を衝く

笠谷和比古著

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784316804057
ISBN 10 : 4316804057
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2015
Japan

Content Description

「大坂の陣」と「関ケ原合戦」をめぐる誤解と真実。歴史の虚像はいかにして形成されるか?「歴史書における年号表記」「大名の改易・転封」などの問題とも併せて、虚像生成のメカニズムを解明する!

目次 : 第1章 歴史書における年号表記の誤り(諸事例 年月日表記の虚実)/ 第2章 関ヶ原合戦をめぐる諸問題(豊臣七将の石田三成襲撃事件―三成、家康屋敷に駆け込むの嘘/ 関ヶ原合戦の歴史的意義 ほか)/ 第3章 大坂の陣をめぐる諸問題(関ヶ原合戦後の秀頼と豊臣家の地位―「太閤様御置目の如く」/ 家康の将軍任官はどのような意味を持つか ほか)/ 第4章 大名改易と転封(福島正則の改易事件/ 肥後加藤家の改易事件 ほか)/ 終章 歴史認識をめぐる方法的基準―本書の結語として(根拠を明示しない言明は無効である/ 結果利益の観点から原因を遡及推測する思考法の戒め ほか)

【著者紹介】
笠谷和比古著 : 帝塚山大学文学部文化創造学科教授(専門、歴史学・武家社会論)。1949年8月神戸市出身(昭和24年8月15日生)。73年3月京都大学文学部史学科卒業。78年3月京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得。89年4月国際日本文化研究センター研究部助教授。94年7月23日学位、博士(文学、京都大学)。96年4月国際日本文化研究センター研究部教授。2015年3月定年退職。4月現職。著書『主君「押込」の構造』(平凡社選書、1988年。88年度サントリー学芸賞。講談社学術文庫、2006年)他(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 軍縮地球市民shinshin

    昨今の歴史学者は、史実の確定よりも解釈を重視する。これも戦後のマルクス主義史学の負の遺産である。結果、都合の良い史実を蒐めてそれを解釈するというのがやたらと流行っている。笠谷氏はそれに敢然と異を唱えている。素晴らしい。学界の重圧を跳ね除けて、様々な定説を覆してきた笠谷氏だからこそ、なお一層の説得力がある。「学界の重鎮」と呼ばれる大学教授が「笠谷」「今谷(明)」と呼び捨てにして、顔をしかめていたのを思い出した。それほど嫌われているのだろう。

  • 六点

    歴史の定説がいかに「現代人の思い込み」によって歪められているか、思い知らされた。歴史の「価値認識」は人ぞれぞれにあるかもしれないが、「事実認定」が歪められてはならんのだろうね。

  • Stella

    主に関ヶ原の合戦、大坂の陣、大名改易と転封に関する、歴史認識の誤謬の指摘。第一章が擬似西暦(天正10年を1582年と置き換えただけで月日は和暦のまま)の横行による弊害、ユリウス暦とグレゴリウス暦のどちらを使用しているのかの背景からなのでどんどん引き込まれた。

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