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皇室典範ー明治の起草の攻防から現代の皇位継承問題まで 中公新書

笠原英彦

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121028402
ISBN 10 : 4121028406
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

明治の皇室典範制定で、なぜ皇位は男系男子に限られ、終戦後も維持されたのか。
皇室制度の専門家が、安定的皇位継承への道筋を探る。

【著者紹介】
笠原英彦 : 1956年(昭和31年)、東京都に生まれる。1980年、慶應義塾大学法学部政治学科卒業。1985年、同大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。法学博士。1988〜89年、2000〜01年、スタンフォード大学(米国)訪問研究員。慶應義塾大学法学部教授を経て、同大学名誉教授。専攻、日本政治史、日本行政史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • パトラッシュ

    最初の皇室典範が制定された明治時代、天皇に複数の妻がいるのは常識で皇子が生まれないとは想像もされなかったので男系男子のみの相続が規定されたが、戦後の改正時に明治の規定が維持されたため現実との乖離が深刻になってしまったのだ。男系男子相続でなければ日本が滅びかねないような改正反対派の主張は、たかが百年余の歴史しかない現行の皇位継承制度を不磨の大典と主張して現実を見ることを拒んでいる妄想としか思えない。おそらく彼らは現状を10年間は凍結し、その間に悠仁親王が結婚して男子を儲ければ問題はなくなると信じているのだ。

  • 南北

    明治時代と戦後の皇室典範制定の経緯を踏まえ、その矛盾を明らかにしようとした本だが、論旨が今ひとつ伝わってこなかった。その理由は皇室の家法である皇室典範を憲法下の法律と見ているためだと思う。いわゆる明治憲法の下では皇室典範がどのように運用されていたかの記述がないことからも憲法と皇室典範は相互不干渉であるとする典憲体制への理解不足が窺える。皇室典範は特に我々の祖先が長い間積み上げてきた先例に基づくものであると考えることによって、この問題を正しく論ずる第一歩になると思う。

  • ふたば

    若い世代が女性皇族ばかりになり、現状、悠仁親王のみが現実的な皇位継承者である事実は重い。戦後の11宮家の皇室離脱もそうだが、秩父宮家、高松宮家に子がなかったことも大きいだろう。三笠宮家には男児が生まれたが、その次の世代には女性しか生まれなかった。上皇陛下においては、男児を儲けたが、今上陛下には女児のみ。女性を子を産む機械と言うつもりはこれっぼっちもないが、子を産まねば、次の世代が成り立たない。皇室においてもそれは当然の事実。今上陛下に子が一人であることは大きな問題だったと思う。

  • 預かりマウス

    明治・昭和の二つの皇室典範の成立過程について詳細に解説した後で、現行の皇室典範の問題点を指摘する内容。論旨はわかりやすく面白いのだが、繰り返しが多く、推敲不足と思われるような粗さが散見される。著者は政府の有識者会議メンバーで、かつての主張について全体の論旨との整合性がよくわからない部分もある(p.158退位に反対したこと等)。皇位継承問題の解決へ向けた早急な政治的対応を求めているが、具体的にどうすべきなのかは提言がない。男系固守・女系容認どちらの立場でもなくそれぞれの問題点を挙げるにとどめている。

  • Tomozuki Kibe

    「男系男子による皇位継承も修身在位も政治の不作為の産物、憲法や時代に合わせて改正されてしかるべき」「皇統の存続を図り天皇制の危機を回避することは政府国会主権者の責務」をしめる180p 1明治憲法制定時に、天皇が文字通りの主権者になることに岩倉が難色を示していた点は意外(しょせん玉)。また伊藤の近代主権者論が通る中「政府からの天皇の独立」が問われる。 2戦後、GHQに幣原松本吉田美濃部がどう対応したか。 3そして平成末期、天皇自らの退位宣言に政府がどう対応したか。(改憲案どころでなくなった、てのも目に鱗)

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