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国家民営化論ラディカルな自由社会を構想

笠井潔

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334780593
ISBN 10 : 4334780598
Format
Books
Publisher
Release Date
January/1970
Japan

Content Description

社会主義崩壊後、多くの人が無批判に受け容れている現在の社会システム。その限界と欠陥を、“ラディカルな自由主義者”笠井潔が鋭く指摘、理想の社会構想を提示する。たとえば、遺産相続や税金の撤廃。警察、刑務所、厚生省や文部省の民営化。安楽死や自殺を基本的人権にすること…。過激に、論理的に、21世紀自由社会は本書から始まる。

目次 : 序章 革命戦士と「文の商人」/ 第1章 二〇世紀の終焉と新しい社会構想/ 第2章 「自由な個人・自由な社会」のための条件/ 第3章 ラディカルな自由主義の原理/ 第4章 国家を市場に解体する/ 終章 独立生産者としての作家

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • nobody

    社会科学系トンデモ本である。理系でないからと学会からも摘発されない。資本主義の元での無政府主義が可能というのは濡れずに泳げるというのと同じだ。アナルコ・キャピタリズムとは何やらアナーキズムを現代的に展開したモダンなものだと騙されてはいけない。そもそも資本主義と古代中国・中世アラビア等の違いすら判っていない。ドイツの本は読んでると言いながらウェーバーの理論を全く理解しておらず、ウェーバー研究の第一人者(大塚久雄)が何十年かけてやっと掴んだ結晶を一蹴する。脳死と植物状態と心臓死の違いも判らず臓器移植を論じる。

  • 猫丸

    2000年刊行当時読んだものを再読。議論の叩き台としてはアリではないか。小さな政府の極限形態は国家消滅であり、これは論理的帰結。民営化できる領域は民営化するのが良い、とは理念的には同意する。ただ、行き着く先は資本主義経済システムに則ったゲームの世界であり、この場合協力ゲームが展開されることになろうが、プレイヤー全員が完全情報を得てかつ合理的判断可能な主体でないといけない。ここに無理がある。経済を超越した調停機構の必要があろう。それが国家の形態をとることは必然ではない。AIの利用も一手か。

  • 左手爆弾

    多分、読む時期を間違えたのだろう。既に終わった議論を一生懸命しているという印象を拭えなかった。日本においては、リーマンショックと原発以降、リバタリアン系の議論は勢いを失うか、部分修正を余儀なくされたところが大きい。市場化を進めたことの現実的な帰結が新たな問題を明らかにしたということ。本書はそれ以前に書かれているので、そうした現実には対応していない。筆者が頭の中で考えたことが、従来の「論理」との対決においてのみ書かれている。市場化の現実を知る今日の我々にとってはどうしても楽観的に見える。これが現実的な限界。

  • ケントウシ

    人間存在の本源的な暴力性の処理を、物象化(物象による人格の意志支配)に託し、貨幣の専制を徹底することで国家の解消を目指す。まずもって「人間存在の本源的な暴力性」の措定は、笠井とは立場を異にするアナキスト達が依拠する相互扶助概念が階級的決定であるように、アナルコキャピタリストとしてのユートピア像から遡ってなされたものなのでは。物象化論に依った資本主義批判を、透明な人間関係は存在し得ないとして斥ける辺りは、奇しくもグレーバーに似ていて面白かった。

  • 冬至楼均

    小沢路線の「小さな政府」に失笑。作者が悪いわけではなく、小沢が転向しただけだと思うけれど。本気で新自由主義を目指しているなら、立憲民主党に居るのはおかしいよねえ。

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